ラード・アラモード

アウトドア好きのオッサンです。山系バックパッキング、サバゲ、林道野宿ツーリング、好きなモノ、好きなコト、昔ばなし(w のんびりと、自分の興味をご紹介します。

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ラード

Author:ラード
千葉県在住
バイクはXR250「Baja」
クルマはE46「325i Touring」
メインアームは「SIG552 SEALS」


林道焚火野宿のバイク旅と
サバゲ、そして
バックパッキングの世界を愛する。
風流なオッサンとなるべく
奥義を研究する日々(w

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絶版検索モノ系ベスト・スリー

2010/05/31(月) 23:32:48

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左からホットン(HOTTON)のビリーポット、そしてグランテトラ(LE GRAND TETRAS)とマルキル(MARKILL)、どちらも750mlの水筒です。

当ブログで良く検索されているネタといえば、衝立岩ザイル銃撃事件、クロノスドームテント、山メシ、アンネリーゼ・ミシェル、F14、竜巻、IRS5関連などですね。ズバ抜けて多いのは、以前から最初のふたつ。いずれ「ラード・アラモード」とは、ツイタテの遭難記事とクロノスドーム1型のインプレでしか記憶されないブログになっちまうのかも知れません。まあしかし、ソレは少なからずコッパずかしい。なぜならツイタテは自分では攀ってもいないし、クロノス・テントなんて今ではタンスの肥やしになっているからだ。
そんな中、多くはないものの、何かしら毎日ググられてくるアウトドア・グッズがある。それが画像の3アイテムというワケです。かつてそれぞれの記事も何本か書きましたが、あらためて「検索されまくる絶版グッズ」、そんな視点でご紹介してみよう。

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まずはブルドッグ・ブランドのビリーポット。ビリーカンとも言う。製造がホットン社で、巷では「ホットンのビリー」などと呼ばれるコトが多い。マイナーであるはずの社名が商標よりも目立っているというレア・ケースですか。また「ブルドック」という表記でググってくるヤツも多いんだよな。何ゆえ「犬」が「ドック」なのだと、小一時間。中1の英語だよ(w
さておき、このホットン社は1990年代半ばに倒産した。しかし、このあたりの情報は確たるものがない。英語版「wikipedia」にもオフィシャルな項目は見当たらない模様で、ネット上では、もっぱら日本のブロガーさんがこのナベをネタにしています。ああ。ワシもそうですがネ。
それにしてもホットンの実物を使い倒している記事ってのは、いろいろ探してみたけれど、ほとんど見あたらないのが実情。たいていは、「ホットンのビリーを使った焚火料理はアウトドアの醍醐味だ。欲しい。しかしもう、手に入らないらしい。残念。が、ふと気づいた。同じようなブツ、売ってるじゃん。で、レプリカ品を買った。うれしいナ」、こんなムードですね。

昔は何の変哲もない、ごくシンプルで安価な炊事道具だったこのコッヘルは、使い倒してボロボロになっちまったから捨てて、チタン製の最新クッカーに買い替えたなんてアウトドアズ・マンが山ほどいるコトだろう。そして今さら、捨てたコトを後悔してもいるに違いない。

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ビリーポットは同じカタチで大中小と3サイズがあり、入れ子(ネスティング)スタイルになっている。効率的にスタッキング収納できるのだが、べつにコイツが元祖ってワケでもないでしょう。
ワタシのビリーは、「中」サイズ。焚火にブチこんでワイルドに扱うのが身上だから、アルミ地金は厚手だ。ベコベコにはなっていない。そして底面の真ん中に、ごらんのようなマークが入る。カネだわしでゴシゴシやってきたからイマイチ見にくくなっちまったが、コレは可愛くないブルドッグの絵の上に「MADE IN ENGLAND」、下側に「BULLDOG BRAND」と刻印されている。容量は1700mlくらい、フタを含めた目方は260g。見ためは重そうですが、じつはスノピのアルミ製「TREK900」と変わらんというフシギさよ。

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ワタシがコイツを買ったのは、1997年の春のこと。ショップは神保町の「さかいや」だった。当時、家族でやるオートキャンプに飽きて、やっぱり自分には「地べた」の方がお似合いだと、仕事上でお付き合いのあったふたりの独身者に声をかけて「野宿の会」を立ち上げたとき、装備買出しツアーで同行した地図屋の「A」氏と、売れ残っていたコイツを発見。メーカーが亡くなったコトは何かで知っていたから、「とりあえずゲットしておかねば」と即購入。2,500円くらいだったかな。ラード的ショッピング史上、マレに見る正しい判断でありました。
そのとき「A」氏は大サイズのホットンを買ったんだが、まだ持ってるのかしらん。タブラカして安価で買取作戦を強行したいムードです(w

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フライパン兼用になる大ぶりなフタと本体のカミ合わせは、カッチリと決まってメシ炊きにも便利。とはいえワタシはコイツでコメを炊いたことは無いんですがネ(w
長めの流木を焚火の上に渡して吊り下げる、そんな使いかたで活きるラウンド・ハンドルは、取り付けパーツに工夫が施され、ダラリと垂れさがらぬようになっている。秀逸だ。このクッカーの取っ手に関する工夫は、今なら「エバニュー」の製品に同じようなアイデアが盛りこまれていますね。

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さて、シルバーの「グランテトラ」は、イマイチあやふやですが、昭和末期のころに大阪で購入した。軽く20年モノなのだ。ホンダのオフロード・バイク「XLR250R」で、紀伊半島とか丹後とか四国なんかのダート林道をズルズル走り、山奥の誰もいない沢筋とか林道のドンツキとかでひとり野宿をするのが大好きという「重い病」をさらに加速させるために手に入れた、のかも知れません(w 

今から30年以上も昔、高校生のころに愛読していた「ヤマケイ」誌の広告で、おフランス製の「グランテトラ」はエナメルグラスティック加工とやらでコーティングしてあるから、上等なワインを詰めても味が変わらんのがステキ、などと当時のガキには到底わからない「雲上ステータス」的な効能を謳っていた。ソコに叶わぬ憧れを持っていた「ポリタン」しか買えなかったワタシ、ずいぶん後になって、登山ではないが野宿ツーリングというゼータクな遊びの中で、ささやかながらリベンジを果たしたワケです。

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「グランテトラ」のカタチが妙に丸まっちいのは、10年ほど前に冷凍庫で満タンのムギ茶を凍らしていたらナゼか変形しちまったから。読者諸兄よ、ソレだけはしないように。ひどい場合にはザックリ裂けてしまうようです。このボデーにはまた、白州での河原焚火野宿でエアガンのマトにした、10数年前に付けたエクボ数点もある。もちろん後悔している(w
このイメージ画像は、北アルプス最奥の地「高天原」の小屋のテラスにて。ココでの写真といえば、背後にあるボロボロながら妙に味がある建物の写真が定番なんですが、クルリと振り返れば、こういう雄大な光景が広がっているワケ。アーリータイムズの水割りをなめつつ、ゆっくりくつろぐ贅沢な時間。

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特徴的な栓のシステムは、通称「スイングトップ」などと呼ばれています。青い「マルキル」の場合は「ビアボトル・ロッキング・システム」ってのが正式名称とのこと。画像でお分かりになるように、「マルキル」のシステムはハンギング・フックにもなるワイヤー・パーツがテコの原理で栓を軽く閉められる工夫が、秀逸。そのぶん、不用意に開きやすくもなるけれど。一方、「グランテトラ」は栓の開け閉めに結構なチカラがいる。爪を伸ばしたギャルなんか、コレは扱えないんじゃないか。

昨夏の北アルプス山旅には「グランテトラ」にバーボン一本分を入れていった。今では、ほぼ絶滅してしまったスイングトップ方式の栓は、入山時など急激に気圧が変わるような場合には注意が必要です。パッキンから満タンのウイスキーが少し漏れるコトがあるからね。
そのゴム製パッキンも、現在ではリペア・パーツとしての在庫は登山用品店から消えた模様。でもネットを回れば、ホムセンで使えるパーツを買って自作しているヒトが見つかるから安心だ。また、ヤフーで検索すれば、この2ブランドのパッキンを、良心的といえる価格でオークションで販売している工房もある。とはいえワタシの水筒は、どちらもまだ劣化はしていないんですが。

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この「マルキル」は3年ほど前、神保町の「ICI石井」に捨て値で棚ざらしになっていたモノ。スイングトップ式水筒の最終モデルになるのだろう。コイツは「マルキル」の技術の証、「アルフェラーン」という内部コーティングをしていない、ベーシックなラインというコトになります。でもまあ、ワタシの現役「山ヤ」時代に愛用していた1.5㍑の「マルキル」も同様に、ただのアルミ製だった。ま、ワタシはコーティングなんか無くても構わない。
そういや、そのとき同じモデルで赤い「マルキル」もホコリをかぶって並んでいたんだが、それもゲットしておけば良かったと後になって後悔した。というのも記事を書いてから数日後に「やっぱり買っとこ」と再訪したら、売れていたからです。

どうやらその時期あたりから、これらスイングトップ式の水筒やホットンのビリーが、アウトドア・ファンの間で人気が盛り返してきたように思えるワケです。「絶版モノ」「廃版になっちまった名品」「新品では買えないロングセラー」、そんなニュアンスとして。
単純に「ゼッタイ中身を漏らさない」という不退転な製品スペックを水筒に求めるなら、「SIGG」のスクリュートップ式がイイわけだし、「ナルゲン」のプラボトルのほうが安価で軽いから尚よろしい。それよりも「プラティパス」がさらに機能的に優れるってのが現実だ。
それでも何でも、最初のネタに戻りますが、「ホットン」も含めて当「アラモード」に多くはないものの引きもきらずに検索してくるヒトたちって、いったい何なのだろう。そう、キミのことだ。
検索するというコトは、つまり「手に入れたい」「欲しい」というキモチの表れなんでしょうね、やっぱり。それはワタシの大キライな500mlペットボトル愛用者なんて連中よりも断然ステキではあるけれど、しかし、なぜ「SIGG」ではなく「絶版ブランド」のモノなんですか、と。

これら絶版アイテム、今では相当なプレミアムが付いてるらしいですけどネ。昨秋、グランテトラのデッドストックが見つかったときなんか、1まんえんだよ?(w ところがコレでも良心的な値付けらしいんだが、この不格好なカタチのモデルだからなのかも知れん。まあその。水筒ってブツは「セコハン」だけはゴメンですね、ワタシはサ。ネット・オークションにミント・コンディションとして出品されていても、どっかの誰かのぶ厚い唇でレロレロしてるワケだし、えてして中に唾液が逆流してるワケだよね。いやはや、キモチ悪いではないか。

性急に結論づけるコトでもないけれど、仲間うちで、あるいはどっかのキャンプ場で出逢う他の連中が持っていないレアものが欲しいから、イバリを利かすためにビリーポットやらグランテトラなんつー絶版アイテムを探している、とでも言うのだろうか。
ヒトとカブるのがイヤだから、ステラリッジやエアライズではなく、ワンショットとかシャングリ3とかテラノヴァ・レーザーなんて珍品を山に持ち込むワケだろうか。あ。これ、テントでなく舶来のレアな「シェルター」をワザワザ買って見せびらかす、というほどの意味ですんで、念のため(w 
同じニュアンスとして、「このホットンの底のキズって、知ってる? まあ聞け。15年前、バミューダ海域の無人島でキャンプしたコトがあるのだが、そのときサンゴ礁で(ry」とかナントカ。大昔から遊んできたんだよ、と演出したいニワカ・アウトドアズマンの厚化粧、というか。いやしかし、ソレはあまりにケーハクで、そしてあまりにニッポン人的な。うすら嗤いを禁じえないワタシなのだ。

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