ラード・アラモード

アウトドア好きのオッサンです。山系バックパッキング、サバゲ、林道野宿ツーリング、好きなモノ、好きなコト、昔ばなし(w のんびりと、自分の興味をご紹介します。

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ラード

Author:ラード
千葉県在住
バイクはXR250「Baja」
クルマはE46「325i Touring」
メインアームは「SIG552 SEALS」


林道焚火野宿のバイク旅と
サバゲ、そして
バックパッキングの世界を愛する。
風流なオッサンとなるべく
奥義を研究する日々(w

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赤石山脈・再訪記(7) 山メシ&行動食について

2010/09/24(金) 00:20:44

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◆はじめに
では、この南ア・バックパッキングでの食糧について記していきましょう。
当「アラモード」はナゼか知らん、「山メシ」というキーワードでググってくるヒトが結構多い。そして、ふざけたコトにワタシの該当記事が、誉れある第1頁目に載っているのです。いやはや、申しわけない(w

山メシ ランキング

ちなみに当ブログの検索キーワード、9月の現時点合計で、ごらんのように「山メシ」は5番目になります。このランキングは当ブログ「一見さん」のみの合計だから、他のケースも合わせるとさらに多くなると思う。

ところで、登山の楽しみかたってのもヒトによってさまざまです。ワタシの場合、1泊2食付きで山小屋に宿泊した経験は今まで1回も無い。高価くつくからというだけでなく、今後も積極的にしようとは思わない。アレは「観光」「旅行」といったニュアンスだと心得えます。
アウトドアへ遊びに行くのだから、天候状況とか近ごろの幕営禁止エリアの増加によって「仕方なく」小屋に泊まるコトはあろうとも、自炊するという自然との接しかたは続けていきたい、たとえソレが粗末なメシであってもネ。ワタシは、テントで寝泊りしながら「山で暮らす」コトを遊びの基本に置いているからです。登山でもオフロードバイクによる林道野宿ツーリングでも、これは同じ。

だから「山メシ」というキーワードでネット検索をかけ、当ブログにソレを調べに訪れるというアウトドアズマンってのは、ワタシにとって、なかなか好ましい属性を持つヒトっつーワケだ(w それが行動食のラインナップを知りたいといった小さなネタでもネ。というコトで、ワタシの「山メシ」についての知見とさまざまのスキルを読者諸兄に披露しましょう。コレ、出血大サービスってヤツです。

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ただしお断りしておきますが、コレは「ジャンキー」による山メシ紹介、なんである。

いやその。ジャンキー、といってもアブナイ意味合いではない。「ジャンクフード、大好き♪」というコトですから念のため。待てヨ。齢50にして己をジャンキーなどと称するオッサンってのが十分に「アブナイ」とも言え(汁 いずれにせよ、バックパッキングという遊びの中で、メシを喰うコトはモチベーションになるし、また楽しい時間であるのは確かです。

ラード的「山メシ」の記事は、一昨年、そして昨年と記してきました。今回も基本は一緒、同じようなメニューです。そりゃそうだ。1年ぶりの山行だし、いつもと同じ真夏という季節だし。オマケにソロ・バックパッキングなんだから、誰に遠慮する必要もない。無精で無頓着なワタシが山上で作れるもの、そして喰いたいモノを持っていくのみ、です。

おっと、ココも強調しておきたい。これから紹介するのは、好天が予想される週末の1泊2日レベルのメニューではないです。まずは日数がより長期であるコト、そして天候に左右されない食事内容であるコト。これは、山岳部時代に習得した長期合宿時の考えかたをベースにしているからですね。だからワタシの「山メシ」は「糧食」というニュアンスなのだ。間違っても「山ごはん」なムードではありませんことよ。ほほほほ。
ま、同じキリクチで紹介するのも芸がないから、今回は「レーション」つまり行動食も含めて、ディテールを解説してみましょうか。あくまで「ジャンキー」に(w

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◆パッキング方法について
・食糧のパッキングのやりかたは、その昔に習得したわが大学山岳部スタイルにアレンジを加えたもの。
・食糧は、「晩・朝・昼」という順番で3食分を1パックとして、まとめる。
・それら食糧パックは、「グラナイトギア」のシルナイロン製スタッフザック「エアバッグ」にまとめて収納する。
・シルナイロンはツルツル滑ってザックの中に馴染みつつ収納できる。割れモノが少なくなる、気がする。
・食糧パックの包装には「ジップロック」(旭化成)の3サイズを使う。コレ、現時点で最高の「食糧容器」です。
・ちなみに、百均などのレプリカ品は耐久性と気密性に欠け、NG。オリジナルに限る。
・昼メシ用レーションは、コレの中サイズに別包装。頻繁に開閉するレーション袋は、スライダー付きに限る。
・各食材は紙箱など包装を剥いて、レーションと一緒にコレの大サイズに入れる。スライダー付きより安価。
・2食分入りの棒ラーメンは二つ折りにし、コレに入れ替える。FD野菜など「小分け」するモノにも多用する。
・各食糧パックと、レーションの各パックには、湿気予防に「シリカゲル」小袋を各々入れておく。
・バックパッキング時に出るゴミは全て「持ち帰り」。ジップロックはイヤな臭いも漏れず、清潔に持ち運べる。

◆メニュー構成・食材選びのキモ
・軽いこと。
・手軽に作れること。
・ただし、ドッグフード・レベルまで落とさぬように。
・安価な店探しを厭わぬこと。
・「パウチ」容器に入っている常温保存食品を探してみる。
・晩メシは「2品」以上並べる。
・主食はレトルトぶっかけをメインに。
・行動食は、甘いの、しょっぱいの、すっぱいのをとり合わせる。
・個別包装のアイテムを重視する。
・食後のゴミが少ないこと。

◆食糧の数について
・予定では、山行日程は7日間。
・よって「晩朝昼」の食糧パックは、6ケ。それに初日のレーション、おやつ&予備食の小パック。
・最終日のレーションは、行程が短いから半分のボリュームにする。

◆食糧の買出しについて
・めったに山へ出かけないワタシだから、各スーパー巡りもキライではなく、イベント状態(w
・メニュー構築、吟味、買い出しも含めてエンターテインメンツ、なんです。
・今回、買いものしたショップ(主にスーパー、千葉市内)は、以下。
・イオン(元「カルフール」)/無印良品/OKストア/ベルクス/Mr.MAX/マルエイ/スーパービバホーム

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すべての食材が、コレ。各アイテムをご紹介していこう。

◆朝メシ・解説
・左上が朝メシ用のラーメン。1袋に2食入りだから、コレで6日分。
・ラーメンの理由? 夏でも腐らず、安価で、調理時間も短く、後始末がラクで、塩分摂取もバッチリ。
・棒ラーメンの理由? ガサばらず、安価で、現在は味のバリエーションも豊富だから。
・麺は最初から二つ折りにしてコンパクト化を図る。経験上、それ以上は割れないモンです。
・マルタイの少し高級ラインのこれらを選ぶ理由は、単純に味が好みだから。
・熊本は2食分で186g、博多は185g、宮崎がナゼか212g。次回から「宮崎」は外す。
・「宮崎」のみ「イオン」で178円。他の2種は「マルエイ」で168円。な、こまかいだろ?(w
・今年もラーメン用に、フリーズドライの「乾燥キャベツ」(画像左下、2袋分)を通販で取り寄せた。
・野菜をブチこむと、健康にもイイし食感も豊かになる。安価だし、オススメです。
・朝に限らないが、調味料は4点を必携。荒挽き黒コショー、一味唐辛子、荒塩、白炒りゴマ。

◆晩メシ・解説
・画像で上半分にある各アイテムですね。
・主食は2系統。アルファ米+レトルト、マカロニ+レトルトをテレコで組み合わせる。
・カレーやミートソースマカロニのように、レトルトぶっかけ式にする理由は、ノドを通りやすいから。
・レトルトは重め。しかし大汗をかいた一日、ペースト状の「たらこ」パスタなんかパサパサで喰えぬ。
・ただし、レトルトでも軽いモノはある。それを根気よく見つけてくる。
・たとえば画像中央の「無印」カレーの2種は、180g。「ボンカレー」は210gもある。
・また「胡麻味噌坦々スープ」は160g。右上のパスタソース2種は、140g。見切り品で1ケ218円。

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・「コメ」はアルファ米に限る。白米は炊くのがメンドーな上に重いから使わない。遊び、なんだから。
・ホムセンの防災コーナーは安価でねらい目。
・しかし白米の在庫が無く「わかめごはん」、298円。他は昨年の残りものを使う。
・マカロニは愛用の主食。スパゲッティより軽く、折れない割れない。スプーンで喰えるのも美点だ。
・茹で時間3分のこの2種をミックス。1ケ108円。1食あたり200ccの計量カップで1杯強。

・昨年は水で戻す系のサラダを加えたが、作るのがメンドーで外した。予備食として、1袋は購入。
・代わりにパウチ入りビーンズ2種を、彩りとしてチョイス。1日に半袋、主食などに投入。
・山での晩メシが「一品」だと、ナゼか飢餓感がつのる。だからスープ類は必携。
・具沢山のとん汁、美味い。無印のFDスープはワタシの好物。これら和洋のテレコは飽きがこない。
・「肉を喰ってます」信号を脳へ発する重要アイテム「カルパス」は、イオンPBで98円、一日半本。
・「イオン」で発掘した画像右側の「おつまみ亭」の肉2種。山上でコレは美味い。見切り品、89円。

・予備食は余りのナッツやハイチュウ、カルパスなどで軽く。営業小屋を頼れるTPOなら、気楽だ。
・おやつは、ワタシの好物「白桃」のパウチ。230gで158円。他に残り物のFD「抹茶あずき」。

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◆行動食=レーションの紹介
・食材集合画像の下半分が、昼メシ用のアイテムだ。
・昼メシは、行動食スタイルに限る。山岳部時代から「レーション」(軍隊用語だね)と呼んでいる。
・山頂でラーメンは美味いだろうが、風雨が強い日だったらメシはどうするのか、フシギでならない(w
・「シャリバテ」する前に、定期的にエネルギーを摂取するほうが効率的だし、手間も取られない。
・レーションはザックの雨ブタに入れて、休憩ごとにポリポリと喰う。これは気分転換にも優れる。
・できる限り個包装されたアイテムを選ぶ。夏山では、このあたりにも気を配ろう。
・アイテムは、甘いもの、しょっぱいもの、すっぱいものという味覚3系統を組み合わせる。
・味のバリエーションを豊かにすると、何日喰い続けてもマッタク飽きない。
・食べるとノドが渇くモノがある。個人差が大きいと考えるが、気にかけて損はないだろう。
・干しブドウなどドライフルーツも定番アイテムだが、ラード的に好みでは無いから近ごろは使わず。

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・「甘いもの」は、まず主食のカロリーメイトもどき、イオンのPB品を半箱分。128円と安価だ。
・4種類の味が楽しめるのも、飽きにくい美点だ。ワタシはブルーベリーヨーグルト味が好み。
・今まで中身が割れたコトがないのも、愛用する大きな理由。粉状になっちまうと悲しいからネ。
・イオンで99円の個包装ドーナッツも、彩りとして追加。
・チョコレートは「M&M’s」。真夏でも融けないチョコは、糖衣錠スタイルのコレのみだ。105円。
・キャラメルもマスト。塩キャラメルと、集合写真には写っていない「ハイチュウ」の個包装の残りもの。
・「しょっぱいもの」は、レーションの王道・ミックスナッツとクラッカーを組み合わせる。
・ナッツはウイスキーのつまみにもなるから万能だ。イオンPBで、298円と198円。
・「すっぱいもの」は、イオンで99円の「種なしカリカリ梅」。個包装がじつに便利。
・今回はベビーチーズとチーカマを追加した。ちょっと重いが、飽きないようにとテレコで投入。
・殊勲アイテム「アミノバイタル」も、レーションパックに1ケづつ入れていた。1,380円。
・ナッツとクラッカーは、200ccの軽量カップに8分目くらいで1日分。
・M&Mは、10ケくらい、キャラメル類は4ケ、カリカリ梅は2~3ケが、1食分。

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◆メニュー調整
・画像のように、6日間分の献立の順番を考える。ま、晩メシだけがモンダイなのだが(w
・横軸で1パック分、計6パック。ちなみにレーションは写っていない。
・アルファ米とマカロニのテレコ、カレー2回をどの日に持ってくるかがキモ。
・ビーンズは1日に半袋。とん汁とスープ、そしておつまみ亭とカルパスもテレコで仕分け。

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◆食糧の重量について
・画像は今回の全食糧だ。食糧パック6ケと、右上が予備+おやつ、右下が初日用レーション。
・行動食のレーションの目方は、計7パック分で、1パック平均200g。
・計画時には、3食入った1パックの重量を720g平均と予想していたので、目論見どおり。
・食糧パック6ケの目方は、761g、696g、755g、676g、739g、490g。
・重量がテレコで上下する理由は、コメのときに重いカレー系レトルトを合わせているのが大きい。
・予備食+おやつ+コーヒー10杯分で、計424g。
・以上、今回のバックパッキング、食糧の総重量は4,716gとなった。

◆各アイテムを喰ってみて
・朝メシのラーメンはラード的鉄板。今後も不動メニューだろう。
・レーションは昨年(食欲減退で余らした)よりナッツなど少し減らしたが、適量だった。
・チーズは美味かった。4ケパック100円と安いしノドは渇かないし、今後は毎食に入れよう。
・アルファ米の量が、なんと少し多いと思えてしまった。コレ、減らしようがないけど(w
・アルファ米はマカロニより重い。次回は回数を減らしてパスタに変えてみるか。
・サラダビーンズは、まあ、無くてもイイか。カルパスを1日1本にしたほうがイイかも。
・「おつまみ亭」は美味。自炊登山者の「宝」と言える。ただしその後、売ってる所を見ない。

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こんなカンジですかね。後から山メシ関連のネタを思いついたら、追記していきましょう。
まあその。こういった手間ヒマをかけるのは、山行が1年に1回だからですよ(w コレがひと月に1回のペースだったら、メンドくさくてかなわぬ。また、こんなメニュー展開もスグに飽きてしまうかも知れません。でも、そのときワタシはまた「小さい工夫」ってのを加えるコトでしょう、嬉々として、ネ。

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赤石山脈・再訪記(6)

2010/09/19(日) 23:58:44

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【8月19日(木)】
起床は、4:05。すでに周囲は賑やかでした。皆、早立ちをねらっているようです。今朝のラーメンは「熊本」。マルタイのこのシリーズでは最も美味いと思っている。マー油の風味ってのが、じつにフィットするんです。

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デッパツ時刻は6:20でしたが、小屋泊まり組もキャンパーもすべて出払った後という。まーたまた「殿」になっちまった(w そういえば3時くらいにも、下山路へ下っていくヒトの足音を聞いたっけ。どうやら、本日は午後から確実に雷雨が来るからと、小屋のヒトが早立ちを勧めたようです。いやしかし、小屋からいちばん離れた場所に最後に張ったもんで、テン場では他のヒトとコミュニケーションを取らなかったからなあ。コレは反省点としておきましょう。

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ミヤマトリカブトが咲き乱れる、この桃源郷のようなステキな場所よ。足元を流れる聖沢のせせらぎは、やがて深く険しい渓谷へと変貌していきます。そういえば、高山植物たちともコレでお別れでした。

きょうのルートは下る一方で、標高差は1,100㍍あります。ジジイの象徴であるヒザの痛みに備えて、デッパツ前、両ヒザに「ニューハレVテープ」を貼りました。じつはコレ、この山旅で3度目のセッティングになります。最初は荒川東岳の山頂で、次は兎岳の山頂で、待ち構える急下降に備えました。6枚セット商品を買ったからね。
でも1回目はテン場に着いてチェックすると両方とも半分剥がれかけていたし、2回目などはインテバン軟膏をぬったくっていたからか、歩き始めて15分もしたら完全にズルムケ(汁 山行前には膝サポーターなどをイロイロ検討していたワタシ、とりあえずコイツを試してみようと購入したワケですが、「だめじゃん…」。
で、きょうは剥がれ予防に、強力ネンチャッキーな「ダクテ」を要所に貼り付けました。結果は成功、下山するまで剥がれるコト無くキチンと機能したんですがネ、しかしダクテによって皮膚がカブれ、その後の10日間というもの、無数の赤いブツブツが両脚にできてカユイわキモチ悪いわで、どうなのこの点(汁
まあその。テーピングの「効果」そのものは感じられましたよ。下り道でヒザに「タメ」をつくるときは、キツめの貼りかたにしたコトもあってラクだと思いました。

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岩頭滝見台にて。はるかに聖沢を見下ろす。ココに墓碑銘らしき漢詩を添えた立派なプレートがあるんですが、コレは何なんですかネ。自殺なのか事故か。ここから身を投げたのだとしたら凄い意志だな。つーか、こんな場所まで辿り着く前に、ナンボでも決行ポイントがあると思うんですが。

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ちょろい下山コースかと思いきや、なかなかハードなものでした。こんなエンターテインメントもあるし。怖いぢゃないか。

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この尾根の利点は、このような給水ポイントがルートの要所に何ケ所もあるコト。水筒要らず、とはいかないまでも、真夏の登山でもココロ穏やかに歩けるのがステキです。

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下りとはいえ汗がビシバシ吹きでる晴天のこの日、シェラカップ一杯の水が美味い。

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乗越(のっこし)を8:30に過ぎると、尾根は急下降になります。登ってくるヒトたち数名とすれ違いましたが、こりゃ、シンドそう。

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このあたりで追い越した、デカいグレゴリーのザックを背負ったヤングとおハナシ。畑薙の駐車場のクルマまで戻る方法の検討ってヤツですね。例の送迎バスについて有益な情報をもらいました。この時間帯でこの歩行ペースだと、聖沢登山口から林道をテクテク4kmほど歩いて椹島に戻り、13時発の東海フォレストバスに乗るのが順当。あるいは、井川観光協会バスだけは「聖沢登山口」に停車するから、その運ちゃんを拝み倒して乗車しちゃうという最短方法でクルマに戻るという「手」もあるのだと。ま、メンドくさいんで多くは記しませんが、この送迎バスには各種のシキタリがあるのです。

ところで、彼のザックの背負いかたがトッピすぎて、思わず「それ、苦しくない?」と話しかけたのが最初だったんですがネ。だって、ウエストベルトは適正位置でキチンと締めているのに、肩ベルトをビローンと伸ばして、背中に10㌢くらいの空間を作っているのだ。ま、風通しを良くしているんでしょうが、フツーは疲れるよナ。本人が「いや、全然」と言いきれたのは、きっと若いからでしょう(w 

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10:05、聖沢吊橋に着きました。すでにヒザはカックンカックン、そして大汗。ココでまた登り登山者の数組と出会う。バスの時間ごとにまとまってやって来るワケです。

「そういえば」と、ようやく下降中に思い出したのが「ETC」のコト。やや。きょうは木曜日じゃん。本来は土曜に下山する予定だったから帰路も東名高速が「せんえん」なのに、このままではバカ高価い料金になっちまう。すっかり忘れてたぜ。むーん。それなら椹島のキャンプ場で、面白くてたまらぬ文庫本を読み継ぐのもイイかな、サケもメシもたんまり残っているし。いや待てヨ。午後は雷雨になるかもだ。そんなんじゃ楽しみも半減するし、だいたい土曜までアソコで暮らすってのもアレだしナ。やっぱマッスグ帰るか、などと煩悶しまくるワシ。

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吊橋を過ぎると、急斜面の山腹をトラバースする細いシングルトラックが続きます。ボンヤリして蹴つまづいたりしたら、100㍍は転げ落ちていきそうなムード。最初は水たまりみたいなチョロチョロだった「聖沢」、今やはるか下方からゴウゴウたる恐ろしげなオトを発しています。
いよいよ下界が近いので身だしなみを整えようと、道中、一回もはきかえなかった「おパンツ」にハッカスプレーを5プッシュほどブチカマシました。ところがコレはやりすぎたらしく、ケツがヒリヒリして「うひゃあ。スースーじゃあ」とタイヘンだったボク(汁

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11:25、聖沢登山口に降り立ちました。下りだったら標準コースタイムどおりに歩けるワケか。まあ、ヤレヤレでした。ソコには「アラカン」(アラウンド還暦w)の4名パーティがいました。すでに2時間近くバスを待っているとのコト。いろいろハナシ相手になっていただきました。
ケッサクだったのは、宮城(きゅうじょう)に住まう某プリンスのネタ。あいや。プリンスとワタクシは同学年で、その昔、眉ツバな伝説ネタは周辺にいくつもあったワケで。いわく「平凡パンチを千円で売りつけた」とかナントカ(w そして昨今、登山好きのプリンスがお登り遊ばされた「山」は下から上までビシバシに整備され、きれいに生まれ変わってるとゆーんです。赤石岳もまた然り、とのこと。以下10行分はやんごとなき事由でオモシロ話をカットしますが、いやその。勉強になるなあ。

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拝み倒して乗るベシ!などと気合いを入れた「井川協会」バスは、運ちゃんの「はい、3ぜんえん」のヒトコトであっさりクリア。しかし、無料で乗っけてくれるってのは「ガセ」であった。ま、そりゃそうか(w そのまま椹島までトコトコ50分ほど歩いていけば本来の無料バスに乗れたワケですから、小一時間ほど短縮するのに3千円を費やしたってのも、イマイチ微妙な顛末でした(汁 
ともかく12:00キッカリ、ワシら5名だけを乗せたマイクロバスは発車しました。

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13:00、畑薙ダム下の臨時駐車場に戻りました。クルマが少ないですね。5日ぶりの車内は熱気がひどく、置いといたムギ茶がナマぬるくなっているほど。着替えをしているとき、ついに雨がポツポツと降り始めました。

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駐車場から5分ほど走ったトコロにある赤石温泉「白樺荘」でアカを洗い落として、少し仮眠をとります。コレから長いドライブになるからネ。リニューアル・オープンしたばかりということで、快適至極。オマケに入浴と休憩でお代500円とは超リーズナブルです。
そういえばココに着く直前から、ハゲしい雷雨になりました。いやしかし、今回は「晴れオトコ」であったと胸はって言えますね。というのも、ワタシが入山した日とその前日は稜線上は大荒れだったようだし、この日から数日は南ア南部にピンポイントで雷雲が貼りついていたようだし。ラッキーでした。

まあその。ワタシの場合、あまり気合いを入れずに入山したほうが、お天気の神さまは微笑むのかも(w 当初はこの夏の予定なんか考えておらず、「でもしか登山」的にバタバタと準備を始めたワケですし。あ、コレは「山でも逝っか」「山しかねーか」という自虐的な考えですので念のため。おかげで、初日の登高ではナメていたワタシにキツい洗礼が待ち受けていたのは、ご存じのとおりです。アホかと。
結果的に、光岳までの南ア・コンプリート登山は逃がしてしまったものの、高2の夏の宿題を好天のもとで果たせたのだからワタシは満足です。ふたたび南ア南部を訪れるコトがあるかは、分からんけれど。

15:25、スッキリとしてデッパツ。ETCモンダイについては、今回、東名高速の区間はすべて「下道」を走るという不退転の決意で自己解決させました(w さて、どうなるか。
往路のクネクネ県道はシンドかったから、それよりはラクそうな「南下」ルートをチョイスします。K60からK77、そしてR473と、やっぱりクネクネでシンドい雨の道を70kmあまりで、島田市内へ。
ソコで見つけた「マクドナルド」に吸い寄せられるワシ(w ビッグマックのセット(プロモーション中で安いんだ)にチーズバーガー。美味い。うーむ、じつに美味い。ドリンクはアイスコーヒー。これまたトロケるように美味い。でも、やはり胃袋が小さくなっているのでしょう、コレで満腹。オーシ。ダイエットもできてるぜ。ヘルシーなアクティビティ、それはバックパッキングのコトであります。

その後、R1をエンエンと東に向かって走る。夕方の帰宅どきとて、下道は少し混雑していました。雨はごくピンポイントの雷雲だったようで、他の場所ではおおむね晴れていました。首都圏では一滴も降ってなどいなかったワケだしね。箱根新道で山越え。久しぶりだなあ。このあたりでは猛烈なスコールにやられましたが、ああ。クルマは安楽ですナ。このまま「オダアツ」に乗るなどという妥協はせず、10数年ぶりに走る西湘バイパスへ。鵠沼から再びR1に戻り、なんか後頭部がジーンとしびれる疲れの中、ようやく横浜新道から有料道路に上がりました。それからはワンガンと首都高をブッ飛ばして、22:50に帰宅。
長いようで短い今年の山旅が終わりました。

バックパッキングCM:4

赤石山脈・再訪記(5)

2010/09/16(木) 23:55:57

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【8月18日・水】
3:30にピッタリ起床。相変わらずワタシの自動起床装置は優秀です。ねらった時間どおりだもんね。まだ客室は寝静まっている。夜露でビショビショの屋外のテラスに出て、満天の星空のもとで朝メシを作ります。
今朝のラーメンは「宮崎」。鶏塩味です。もちろんFDキャベツと白いりゴマと粗びき黒コショーを投入。涼しいから、なおさら美味い。マルタイのご当地シリーズは、この他に「鹿児島」と「長崎」がラインナップされていて、ワタシは長崎が未食なのです。千葉市内のメガ・スーパー食品売り場には精通する(と思うんだw)ワシですが、コレだけは見たコトがない。ああっ。喰いたい(w

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デッパツは、5:00。テントなど「住」関連装備をパッキングする手間が無ければ、30分は短縮できるワケですね。ちなみにこの小屋では、登山靴の履き間違い予防に、簡素な紙タグとエンピツを置いて、各自の名前を書いて結びつけるベシという気づかいをしていました。グッジョブ。

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キオンという名の花。コレは調べるのに手間どりました。

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トラバース道をガンガン登っていきます。ダケカンバがひん曲がっている。雪が深い場所なのだろうか。
本日は、ヘッポコのワタシには結構ハードな行程になります。大ざっぱに言うと大きな登下降が3つもあるワケ。聖岳の手前、「聖兎のコル」までは森林限界を超えたり入ったりを繰り返すようだし、暑そうだし、途中に水場ナシと。だから、昨日まではダラダラと長く休憩していたのを改めて、キッチリ30分歩いて休みは10分、コレ厳守とキメました。ま、お笑い的なスローペースですが。

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6:00、稜線上に出る。赤石沢の源頭越しの富士山です。すでに読者諸兄もお気づきかと思いますが、カメラのレンズ内にゴミが付いたのか、少し望遠にすると、画像右上などにヨゴレが出るよーになっちまった(汁

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6:25、中盛丸山のピークに到着。手前に小兎岳、その奥が兎岳。これから登る山です。

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イワオトギリ。

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兎岳を望む。この手間のコル部分で、風も吹かない酷暑の樹林帯を通過するとき、小さな白い羽虫がウンカのごとく飛びかっている場所がありました。こーゆーのはキモチ悪くてイヤ。基本的にムシさんは苦手なワシです。

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兎岳へ、両アキレス腱がミシミシいうようなザレの急登です。先を行くのは、本日中に茶臼小屋まで急ぐというソロ・キャンパー。南ア南部では、このようにワタシの2日分を1日でこなす健脚とか、また何年もココらへんに通いつめている「リピーター」の多いことが、興味深かった。

「そういえば」と思いついて話したのは、たしか荒川小屋の管理人だったか知らん。「このエリアって、登山ツアー客を見ないですね。北アにはウジャウジャの外人もいないし、なにより山ガールなんつーチンドン屋さんがいないから、ココロ静かに暮らせる」。「ツアーは、お盆のときはソコソコいますよ」「なるほど。時期ハズレでヨカッタ。それにしても南ア南部は昔ながらの山ヤの聖域、そんなオモムキですね。今どき貴重」。
あいや。これは半分ホラですので念のため(w

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8:30、兎岳に到着。タカネビランジが可憐だ。

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標柱の上にゴリラポッドをセッティングして、セルフタイマー撮影など。コレ、なかなかの「丸見え画像」なんです。カメラは北北東あたりを向いて、歩いてきたほうを振り返っている。

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われながらカンドーしちゃったので、別カットを拡大・調色して解説してみましょう。手前中央の丘状が小兎岳。その左は中盛丸山、いちばん左が大沢岳。ソコから稜線は右に折れ、百間洞源頭のコルから百間平の台地を経て、いちばん右の堂々としたピークが、赤石岳。
百平の先には、大崩壊地がよく分かる荒川前岳、その右のピークは深い切れ込みがあるから、悪沢岳でしょう。
さらに奥を見てみよう。当然のこと、距離が遠くなるほど色が薄くなっていきます。荒川前岳の尾根が落ち込むトコロのすぐ左、遠くに望めるのは、間ノ岳。その左は分かりやすい。両翼のデッパリで「山」という漢字に似ている塩見岳です。その左側、雲にちょっと隠れそうなのは、マサカと思ったが甲斐駒ケ岳しか有りえない。すごいぞ。あんな遠くの山が、わずかの隙間から見えるんだからね。その左の大きいヤツは仙丈ケ岳。
そうして印象的なのは、いま挙げた峰々がすべて、ワタシの今いる場所から赤石山脈の主稜線として連綿と連なっているコト、なんですね。なんかロマン覚えますね。

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大休止の後、9:00に「聖兎のコル」へ向けて下り始めました。画像ではイマイチ分かりづらいですが、結構ハゲしいガレガレ道でヒザにくる。コルの最低部分は画像の奥の方になりますが、このクソ暑い樹林帯の水平リッジでは、再びの白い羽虫の蚊柱がワンワン飛びまくって、いやはやでした。
そういえば、頂上直下に「兎岳避難小屋」ってのがボロボロの外観を晒していました。近ごろ手入れをされたらしく、じつは内部はきれいだったと帰宅後に知りました。

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9:40、コルに到着。暑い。この区間は風がソヨとも吹かず、初日のように汗がドバドバ吹きだします。Tシャツとかザックのショルダーベルトがシオ吹いていたもんね(w そしてハエやハチみたいなのもワンサカで、ウザいこと。
この日のルートは水が補給できないので、用心して計3.2㍑を持ってきました。いつもは結構なペースでチューチュー吸っているワタシですが、がんばって節制していたっけ。だいぶ食糧などが減って軽くなったからか、歩くペースもマシになってます。本日もココでアミノバイタルを飲んで、9:55にデッパツ。

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コルから聖岳への登りは、360㍍。赤石山脈では「こんなのフツー」と言いたいトコロですが、中盤までは暑くて苦しかった。振り返って、赤石岳。このころ、百間平から赤石沢の谷の上にかけて、双発の大型ヘリが長いこと飛んでいましたが、アレは何だったんだろう。

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ウサギギク。

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ヒジリ頂上まで、あと少し。連日と同じく、昼前になるとガスってきます。風も吹いて、涼しくなって助かりました。ただし急傾斜の登高で伸びきったアキレス腱がシクシクと痛くなって、ちょっとオッカネー。

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11:40、聖岳に着きました。日本アルプスでは最南端の三千㍍峰なんですね。ココも、今回の山旅でワタシが踏んできたピークたちと同様に、岩と白ザレがミックスしたじつに広びろとした山頂です。むーん。しかしこの点、北アの名峰たちと比べるとイロケがないっつーのが残念至極。どれも、遠くから望むと、堂々とした山容が凛々しいワケですがネ。
南アルプスは、北アと比べると隆起した時代が新しいので、浸食があのエリアほど進んでいないのだから、コレはまあ、仕方ないところです。
ただ、ココは強調しておきましょう。「聖岳」というネーミングは、素晴らしい。宗教的な山名が多い日本の山岳でも出色のカッコよさだと考えますが、如何。「テカリ」も含めて、名前のカッコよさでも登山者たちを引きつけている、そんなムードと言えないだろうか。

写真を撮ったこのときはまだ周辺の景色も見えたんですが、やがてガスに包まれていきます。で、三角点があるという奥聖岳へのピストンはパス。

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コレは何かというと、ホラ、きょうは水をガマンしていたじゃないですか。この時点でも合計で1,2㍑くらいしか飲んでいなかったから、シェラカップ満杯の水を一気にゴキュゴキュ飲みきる儀、コレであります(w

頂上では40分ほど休んでいましたが、さすが人気の100名山、ワタシが進む方(聖平)から軽装のピークハンターズが何組も上がってきます。ペットボトルの水筒だけ手持ちで他の荷物はナニも無いという、度胸あふれるヒトもいましたが、その後のスコールはどうやって凌いだのかネ。マネできぬ(w

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きょうの目的地・聖平(ひじりだいら)小屋に向けて、ココから760㍍ほど下る一方です。ザレ場のジグザグはヒザが痛い。

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ガスが雨の気配を持ちはじめました。手前右のデッパリが小聖岳、ソコから尾根通しに下った画像左側のもっとも低いあたりに今夜のキャンプサイト「聖平」があります。そして陽の当たっているのが上河内岳か。さらに右には茶臼岳が見え、それはワタシがあきらめたピーク・光岳へと続いていく主稜線なのです。

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樹林帯に入っていくと、ついにこの山旅で初めての雨が。パラパラ程度でしたが、まあその。この後、このエリアは「テカリをあきらめてヨカッタ」と思える天候が続いていくワケで、あまりに見事な結果オーライと言えましょう。

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「薊畑(あざみばた)」に近づくと、ワタシ好みの光景が展開します。青いのはミヤマトリカブト、黄色はイワインチン。木々は針葉樹に変わって、キミ、なかなかコレは天国っぽいムードじゃないですか。

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このあたりは野生の鹿どもが花々をむさぼり喰って荒れているエリアとのコトですが、ソコソコ咲いてはいますね。ワタシには完全にストライクな場所です。ココにテントを張ってもイイなら、読書でもしながら一週間は暮らせるね(w 

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やがて雨はいったん止み、14:25、聖平小屋に到着するころ、再び降り始めました。

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幕営料は500円と、今までよりも安い。この小屋は地元・井川村の経営なんです。ついに「東海フォレスト」の影響下から抜け出せたぜ(w お天気は、たまに雨が強く降ったり、また上がったりを繰り返す。
小屋の玄関前にはヒマな宿泊者たちがタムロしてビールを飲みつつオダをあげていた。総髪のオヤジが腕と足をドッカリ組んで周りを睥睨してたり。でもオッサン、山中とはいえ真夏、なんでダウンパンツをこんな真昼間にはいてるんだ(w ま、お客の数も多いし、今まで見てきた南ア南部の小屋とは少し異質に思えました。

ところで先日、書店でこの本を立ち読みしていたとき、えらく興味ぶかい内容があったんです。
ソレは、著者が「少し前」という時代で、おそらく昭和末期のころと想像しますが、素泊まりのみだったこの聖平小屋には、名物の管理人がいたのだと。ただでさえアプローチが遠いこの山域にあって、「自分の目の黒いうちは、食事と寝具の提供はしない。それくらい、担いで来い」と、面と向かって著者に言い放ったってんだから豪快です。
そう。昔の山の世界ってのは、大体がこんなレベルだったワケですよ。著者はその後、この小屋でも食事の提供を始めたと雑誌の記事で読み、「いい時代がやってきた」と素直に喜んでいました。

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スーパードライのロング、700円也。グッジョブ。
ところでこの小屋はナゼかトイレが離れになっていて、それも母屋からはえらく遠い。じつはワタシのテント正面の20㍍ほど先にあるんです。こんな天気で、オシッコやウンコのヒトは傘をさして30㍍くらい移動する、という(w ただし、翌朝のお務めでビックリしたのが、ココは洋式で水洗だったコト。このエリアでは登山基地である椹島に次いで高規格なトイレなんです。

さておき、久しぶりにフライシートを閉めてのテント暮らしか。それにしても昨年夏の北ア・バックパッキングはヒサンであったことよ(w まあ、バイクのロング・ツーリングでも同様ですが、雨天・荒天でのシビアな体験がツーリストや岳人を鍛えていくのです、間違いなく。

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17時半、ディナーの支度に取りかかりましょう。本日のメニューは無印良品のキーマカリー、それをマカロニにブッカケで。そこにプリマハムのパウチ入り最強おつまみ「ガーリックチキン」を加えます。おっと。わが山メシに「汁もの」は欠かせぬ。無印のオニオンスープは鉄板です。また、行動中は暑さに苦しめられたからか、妙にノドが乾いて水を飲んだっけな。

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もちろん白ゴマと一味唐辛子をビシッとふりかけます。やっぱ、山で喰うカレーは美味いもの。
ラジオを聴きながらバーボンを飲んでいましたが、雨が本格的に降ってきたので19時半には寝ました。半袖Tシャツにおパンツのみ、靴下はかずにサーマルシーツ。つまり少し暑いという。
23時にオシッコで外に出たら、満天の星。そして息が白かったような。シーツの首元をキッチリ閉めて、それから熟睡しました。


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赤石山脈・再訪記(4)

2010/09/12(日) 22:36:57

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【8月17日・火】
起床は、3:30。いつものようにインスタントのコーヒーを飲んだら、乾燥キャベツをブチこんだ博多ラーメンをつるつる喰います。

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きょうも無風快晴。ただしフライシートの夜露がすごく、通り雨でもあったかと思ったくらいです。数百㌘は重くなっていそうだから、パックタオルでしずくを拭き取りました。コーフンしつつ何枚か撮った富士山、ナゼかすべて焦点合わず。老眼、ウカツでした(汁 5:25、デッパツ。

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歩き始めてスグ、森林限界を越えてザレとガレとハイマツの世界に入ります。画像で影の部分の右側から上がって行くんですが、なんか、今回は「森林限界」の上と下を行き来する山旅、そんな印象があるなと思い始めたものです。寝泊まりするのは樹林帯のオアシスで、歩き渡って行くのがザレとガレとハイマツの非日常ゾーン、という。
そして連日の好天で太陽クンとはお友だちだし、種々さまざまのお花がキチンと彩りを添えているワケで、この山旅にテーマを付けるとすれば、「森林限界と花と太陽」になるでしょう。

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そのちょっと手前で、チングルマの群生が広がる斜面がありました。

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これはチングルマの花が散った後で、「果穂」とも言われるもの。同じ花に見えないトコロが面白い。ワタシの好きな高山植物です。

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小赤石岳へのザレ場の登りから北西方向を振り返る。眼下の「ダマシ平」の向こうに望めるのは中央アルプス。

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6:40、「小赤石の肩」に到着。けっこう急な登りでした。「山と高原地図」によると、ココから「稜線の空中散歩」が始まるとのこと。ヨーシ。

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ソコから歩いてきた方を見返した画像がコレ。左手前に、荒川小屋。その上に荒川三山がひと繋がりに。その右側に目立っているのが千枚岳。ってことは、ソコから右手前に下っている尾根が2日前にシクハクした場所ですね。

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太陽ギンギラの下、たしかに空中慢歩です。爽快。

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タカネツメクサ。この付近にはチシマギキョウも咲き誇っていて、天国なムード。

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7:47、小赤石岳に到着。ちょっと雲が出てきました。

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ソコから赤石岳を望みます。ずいぶんピークが広いんだね。

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登り返しを過ぎたトコロで、雷鳥の親子3羽と接近遭遇しました。寄っても逃げないどころか、道の上でゆっくり毛づくろいとかするんだもんな。 

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下ってきた二人組が「ヤマケイ誌に投稿するぞ」とかコーフンしながら、大撮影会中(w

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8:35、赤石岳(3,120㍍)に到着しました。34年ぶりの宿題、ミッション・コンプリート。それにしてもあの高2の夏、この楽しい周遊ルートをキッチリ歩き通していたのなら、それは相当キョーレツな体験談となって今も強く記憶に残っていたに違いない。そしてこの写真は、たぶん高校山岳部と思われる山頂で休んでいたヤングのパーティ(先生はいなかったけど)に撮ってもらったんです。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というか、なんか昔のワシらを見たような錯覚を覚えて、感慨ぶかいものがありました。

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とはいえ、山の頂上としては、あまりイロケは感じられませんね。遠くから眺めると凛々しくてカッコよろしいのだが。

先日、これら記事のネタをかき集めているときに知った、衝撃のトリビア(古っw)がコレです。
「この3千㍍峰、赤石岳の所在地は静岡県静岡市葵区、である」。
いやはや。なんつーか、ロマンが消え去っちまうぢゃないか(w ソースはコチラからいただきました。このナイスな記事によると塩見岳はもとより間ノ岳も、そして光岳も同様なんですね。葵区、恐るべし。ええ。ワシは今、静岡市内を何日もかけて野宿しながら歩いております(w

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直下にある赤石避難小屋。もちろん昔には存在もせず。考えてみると、一昨年の夏に歩いた「飯豊連峰」は、現在でも寝場所を提供するのみという避難小屋しか主稜線上に無いワケですから、この南ア南部よりも登山の難易度としては格上になりますね。

ところで、この山域のブログ記事などレポートを読みあさっていると、この避難小屋管理人のオヤジのファンキーっぷりが突出しています。これ、ヒトによってはイイ意味にもイクナイ意味にもなるという、そんなファンキーさですが。
たとえばこんなレポ(後半部分)ですね。肩を組んで歌! 社会人になりたてのころ、新宿に「まだあった」有名な歌声喫茶「灯」に連れてかれて、そして恥ずかしい目に逢着した最後の世代というワタクシ的には、サイコーですけど(w
ま、冗談はさておき、この太平洋高気圧におおわれた数日というものは、モルゲンロートもアーベントロートも何でもござれだったから、このテッペンの小屋には泊ってみたかったワタシです。

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種なしカリカリ梅。1日につき3ケ、わが行動食にすっぱいモノは欠かせない。「イオン」にて105円のヤツを2袋、買いました。
長居をした頂上は、9:15にデッパツ。

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赤石から縦走路は西に向かって下っていく。名渓・赤石沢の向こうには、いよいよこの山旅の最終ピーク・聖岳がバーンと展開します。イマイチ頂上が判然としない山ではあるナ。そしてピークから右に下りきったトコロが、聖兎のコル。その右側が兎岳です。

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10:25、ガレガレのモレーンのトラバースを下りきって振り返る。ちなみに左奥が赤石岳ですが、この赤く見える「ラジオリヤチャート」という岩盤が山名の由来との由。
このあたりですれ違った単独行者は健脚で、文字どおりスタスタとこのトラバース道を上がっていきました。なんか好ましい(w 

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そこからは平坦な広い尾根が続きます。11:20ごろ、苔が敷き詰められた「百間平」を通過。

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百間平は「雲ノ平」を思い出させるようなステキな場所です。ところが、ナゼか花はチングルマの花穂しか見当たらない。南ア南部の高山植物は、野生のシカによる食害が広範囲に見られるとのコトですが、ここら一帯もそうなんでしょうか。

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百間洞という沢の上部にある「百間洞山の家」に向かって、登山道は白ザレの斜面をガンガン下っていきます。西を見やると、小渋川に沿って十重二十重(とえはたえ)に尾根が続く。山深い場所です。

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この花は、エート、クモマニガナでイイのかな。漢字にすると面白い。

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12:15、「百間洞山の家」のキャンプ・サイトに到着しました。ところがココは小屋とはえらく離れた場所にあり、受付をするのにも10分近く下っていかねばならん。いったんザックを降ろし、サイフとプラティパス2本をザックの雨ブタに入れて、トボトボ向かいました。
キャンプの受付と水くみをしてテン場に戻るも、「きょうは雷雨があるかも」という小屋の兄さんのコトバがアタマから離れず、沢沿いに並ぶサイトで心配だから、結局、宿泊するコトに決めました。素泊まりは5,000円也。ただし例の送迎バスで前払いをしてあるから、ホスピタリティの良いヒゲ面のお兄さんに支払ったのは、残金の2,000円。こんなコトをしてたら13時になってました(w 

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他のお客はまだいないので、もの珍しげなワシは小屋の中を撮影しました。ウッディーで上品な内装、寝具も清潔です。この区画が「1部屋」で、基本は4名。客室は2階分あり、下の階に3部屋、階段で上がる上階は4部屋。窓のない着替え部屋を含めると、フトンの数で言うと30名のキャパシティってコトになりますね。

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ただしココは山小屋だから、お客が来たら来ただけブチこみます。ヒドイときには100名宿泊、なんて事態が起こるかも知んないのがオッカネーところ。まあ、荒川三山と赤石は「ワンセット」で縦走するヒトは多いものの、それと聖岳をつなげて歩くのは、それほど多くはないハズ。ちょっとハードですからね。だから、ココはその中間に建つ重要な拠点ではありますが、アホみたいに混雑するコトは滅多に無いと思います。

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シズル感ビシバシのこの水槽を見て、手ぶらで立ち去れる「山ヤ」が存在するハズもなかろう(w もちろんワシは「サッポロ」をチョイス、600円也。

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その後、屋外のテラスでレーションをポリポリつまみつつ、バーボン水割りを飲み進めます。スコールがやってくる気配がない(w 

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宿泊者は、結局、20名ちょっとになったかな。ソロの幕営縦走の若いヒトと話したんですが、ココに食事付きで泊ると言う。理由を聞いたら、ちょっとビックリ。この小屋は南アで一番メシが美味いと評判なのだと。必殺メニューはトンカツなんだって。「あらヤダ!」。昼からスタッフが肉を叩いていたとかナントカ。しかし事前の情報をキッチリ収集しとけよ、いやワシのハナシだが(w じつは翌日のキャンプ予定地「聖平小屋」までが東海フォレスト管轄だ、そう思いこんでいたコトも同様ですが。

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きょうの晩メシの素材です。お外のベンチで独りで喰いました。

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そのまま晴れてしまった、という。他の宿泊者たちは皆、階下の食堂に居座っておハナシしている様子。後で気づいたコトですが。どうも小屋での所作に慣れていないから、よく分からん(汁 ワタシはずっと小説を読んでいました。このバックパッキングのためにとっておいた「夏を拾いに」、森浩美著。小五のあの夏、親友たちと小さな大冒険をする日々を生き生きと描く。爽やかに胸キュンしながら読めますよ。

19:45に耳センをして寝ましたが、ナゼか目が冴えわたって眠れず。昼寝もしてないのに。消灯は20時ですが、22時くらいまでモンモンとしておりました。テントだったら本を読めるのに、そういうワケにもいかん。加えて、上階の窓から満月の月光が差しこんできました。コレがエレキで照らし続けられているようなムードで、風流なんてモンぢゃない(w 横で熟睡していたはずのヒトも目が覚めたほどの眩しさでした。いやはや。慣れないコトをするのも何ですなあ。

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赤石山脈・再訪記(3)

2010/09/09(木) 23:24:22

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【8月16日・月】
4:30に、ゆっくり起床。きょうのルートは、荒川三山を越えて荒川小屋までと短いものです。
朝メシは、今回もすべて棒ラーメン。「マルタイ」のご当地高級ライン、熊本・博多・宮崎をテレコで喰います。今朝は「熊本」で、ワタシがもっとも好きな味。ソコに今年も通販で取り寄せた、フリーズドライのキャベツをたんまりとブチこみます。さらに美味くなるラード的秘伝とも言えて。

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お天気は、無風快晴。昨日の疲れは残っていないように思えました。アミノバイタルのおかげでしょう。いちばん近所のソロ・キャンパーに話しかけ、キツネにイタズラされたかと聞きましたが、どうやらワシだけがビンボーくじを引いたムード(w でも、椹島へ下山していく彼は昨日まで2日ほど、稜線上の荒天で、けっこう苦しい目に遭ったようです。

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6:40にデッパツ。テン場にいたキャンパーは、すでに皆出払っていました。きょうも「殿(しんがり)」だっつー(汁 あらためて見ると、この小屋は壮麗なお花畑の中にある。

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ミヤマシシウドは雪の結晶みたい。お花畑を過ぎてしばらく登ると、森林限界を超えました。

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快調ではないが昨日ほどヒサンではない、いつものドン足ペースで280㍍ほど登って、7:30、荒川三山の前衛峰・千枚岳に着きました。

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これから進んでいく南方面ですね。背景は赤石岳。左側に長く伸びているのが大倉尾根で、34年前に赤石ピストンに使ったルートがコレ。その後ろに聖岳など、南ア南部のそうそうたるメンツが連なっています。

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青い花がミヤママツムシソウ。群生が見事でした。薄ピンクは、タカネビランジ。

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ちょっとした岩場が2ケ所ほど、クサリとか一切ない潔さ(w 稜線に出たら、けっこう風がある。ストームクルーザーを羽織りました。下山していく数名とすれ違うくらいで、静かな稜線歩きが続きます。

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青い花はミヤマトリカブト。お盆過ぎという遅めの時期なのに、稜線にはさまざまな高山植物が咲き誇っていました。前日はソレどころぢゃなかった、というだけでなく、実際に千枚小屋までは花がほとんど咲いていないから、この森林限界を超えるあたりからの光景は、まさに「ボーナス」(w 見とれて写真を撮りまくってしまうワタシでした。

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丸山の手前にて、後方が南ア南部エリアの最高峰・荒川東岳。テンション上がる。

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北を見ると、これは塩見岳、3046㍍。29年前の7月にあのピークを踏んで以来となる赤石山脈の稜線を、いまワタシは歩いている。幾星霜かと(w

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頂上が近づくと、ガラガラなムードになっていきます。

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10:00、荒川東岳(3,141㍍)に登頂。これが荒川三山の主峰ですね。「日本百名山」の深田翁は、この山の名を「悪沢岳」とこだわっていて、足元のプレートにその名前が見えます。ゴツゴツした山頂は、けっこう広い。そして2組7名の先客がいました。皆、小屋泊まりです。

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30分の大休止後、荒川中岳へ向かいます。これはチシマギキョウ。稜線上のいたるところで見かけた花です。

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東岳から白ザレの急な下りを200㍍ほどで、中岳の登り返しを見る。相変わらず、「山と高原」地図ではこのあたりのディテールが判読しにくい(汁 それはともかく、ワタシの登山期間中は気圧配置で安定していて、絵に描いたような「夏山」でした。だから、昼前あたりから各ピークにガスがまとわりつき始めるワケです。
直射日光は暑いものの、けっこう風が吹いているから体感的には爽やかなムード。昨日とは大違いで、ノドはあまり乾きません。

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子雷鳥、発見。

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11:45、中岳避難小屋に到着。「東海フォレスト」が運営する「避難小屋」系統は、ココを含めて4ケ所あります。夏山シーズンは管理人が常駐。水場が無いという点が問題なだけで、それ以外はドコも暮らしやすいと評判ですね。
管理人のオッサンの立ち話によると、水は天水を溜めているとのこと。ドコで会ったか忘れましたが、宿泊した登山者に聞いたところ、調理用なら天水を分けてくれるようです。飲用水は、500mlの水のペットボトルを購入するト。お代は500円と高価いけれど。

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荒川小屋へは、トラバース気味に稜線をゆるゆる下っていきます。その前に、荒川三山の最後のデッパリ、前岳を踏んでおこう。
ちなみにこの荒川前岳では、北岳やら仙丈ケ岳やら塩見岳といった「南ア北部」からエンエンと続いてくる稜線が合流します。すなわちココから赤石山脈・主稜線に踏み込む。いい響きだ。

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ガスでイマイチ分かりづらいですが、この標柱の右側はスッパリと切れ落ちた断崖です。地形図で西側に「荒川大崩壊地」とわざわざ書いてあるように、日々年々、このピークはナゼかケズリ落ちていっている模様。この標柱も早く移動したほうが良さそうですね。南アには、こういった「崩壊地」が多いみたい。前岳は、12:40発。

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ガス巻く赤石岳がカッコよろしい。そしてドコから眺めても凛々しい。そういえば高2の合宿のとき、「赤石岳、ジャイアントな山である」と印象に残ったことを思い出しました。
登山道は広いお花畑の中を九十九折れに下っていきます。このジグザグを登ってくる数組とすれ違う。この日、ルート上で出会った登山者なんて、合わせて30名もいなかったハズです。静かなのがステキ。

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ハクサンフウロ。

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山腹に建つ荒川小屋、きょうのキャンプ地が見えてきました。再び樹林帯の中に入るワケですね。まあその。標準コースタイムじゃ、この日は5時間くらいの行程でお恥ずかしいんですけどネ。
それにしても、南ア南部を歩くヒトたちって、健脚者がえらく多いからワタシはアセったものでした。千枚小屋から赤石岳の避難小屋まではデフォルトってなムードだし、赤石小屋まで下ってしまう達者も少なくない。小屋泊まりのヒトが多いワケですが。この後、荒川小屋の兄ちゃんに「きょうは椹島からですか?」とフツーに聞かれたワシは、一瞬絶句(w ハードボイルドな「山ヤ」に見えたんでしょうか。

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ハクサンイチゲ。

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冷たそうな沢清水を発見。シェラカップでゴキュゴキュとノド鳴らしつつ飲む。うーむ、美味い。

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13:40、荒川小屋に着きました。さすが林業の親会社、ウッディーで瀟洒な建物です。ただし異常にハエが多い。両開きのドアにビッシリで、キモいじゃんか。キャンプ料は600円。テン場は小屋から少し下った場所に2面(ワタシの場所の先、一段下がったトコロにもうひとつ)あり、そこそこ広いです。そして東側が開けているから明るくて気分がよろしい。

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水量ドバドバの水場で汲んだ水で10分ほど冷やしておいた、ハゴロモのパウチ入り白桃です。ワシの好物なんであります。あまりの美味さに、しばらくもだえ死ぬ。おかげで本日はビール不要論。
そういえば、小屋の外壁に貼ってあったポスターに「スイカ300円」ってのがあったナ。軽食とかコーヒーとケーキセットなんてメニューもありました。帰宅してから見た誰かのブログで、そのスイカを喰ってるシーンがあったんですが、ほんのひとクチ分だったような(w

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テン場には、ちゃぶ台代わりの角材がいくつか置いてあります。ありがたい。コンパックチェアにどっかり座って、水割りを飲む。今回は800ccの「カンテーン」になみなみと「アーリータイムズ」を入れてきました。昨晩はウイスキーどころではなかったワケで、いやその。こういう寛ぎのひとときがワタシの望み。満足です。

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ココの標高は2,600㍍ですが、Tシャツにビーサンで暑くもなく涼しくもなく。「FM静岡」を聴いていると、下界は酷暑が続いているという。テン場には、その後ソロのキャンパーが3名来ました。最後、18時にやってきたヤングにはビックリ。「きょうはドコから?」と問うと、こともなげに「聖平から」と。「ええっ。オジサンの2日分だよ、ソレ」「いやあ、疲れました」。ナニゲにすごいヤツっているもんですね。

どの時点でワタシはあきらめたのか、もう忘れてしまいましたが、最終予定地にしていた「光岳(てかりだけ)」はシンドいからパスにしました。カラダは日程後半になるほど良く動くようにはなったんですけどね。ま、100名山だから踏むなんて小市民的発想はヤメだヤメ!と(w

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晩メシは、レトルトぶっかけマカロニ、そこにサラダビーンズを半袋、カルパス半本とトン汁です。ワタシの主食には、ノドになめらかに喰えるので、必ずレトルトのヒートパックをチョイスします。本日はちょいと高級なパスタソース、ママーの「豚肉のトマトソース」。見切り品で特価でしたが、まあまあかな。このメニューはブキがスプーンだけですむのも便利。

就寝は、19:40。ちょっと暑く、Tシャツとおパンツのみでサーマルシーツにくるまる。今回は持っていったシュラフカバーを一回も使わず、でした。

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赤石山脈・再訪記(2)

2010/09/07(火) 17:33:23

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【8月15日・日】
6時過ぎに起床。イマイチ眠れず。朝メシは、コンビニおにぎりと缶コーヒー。7時発の東海フォレスト「臨時」バスの登場を期待して、6時半すぎから行列に並んでみますが、なかなか来ず。先に「井川観光協会」のマイクロがやって来たり。
これ、2009年度から新たに始まったサービスとのことです。南ア南部のそのまた下半分の稜線上の山小屋ってのは、コチラの系列なのだそう。このセクショナリズムはメンドくせー。
ただしどちらの系統でも、バス運行についてはサービス事業なんですね。「無料」ですが、カラクリがある。すなわち、登山者が往路のバスに乗るときに3千円を支払って、そのときのチケットを系列内の山小屋で宿泊するときに見せれば、先に支払った3千円分を差し引いてくれるというシステムです。

しばらくして、東海フォレストのマイクロバスが2台、登場。ワタシが乗車した車両はレンタカーでした。「白タク」ムード、満載(w これがまた、28名の乗車定員にマックスで詰め込むワケです。補助席もすべて座らせ、登山者はザックをヒザ上に抱えるという乗車姿勢。いやしかし、小屋泊まり系は大したコトはないでしょうが、パッと見で最もデカい60㍑ザックにリッジレスト・マットを外付けしているワシは、一瞬悩んでしまったぢゃないか(w
7:40、バスが出発。大井川沿いのフル・ダートの林道は、畑薙湖やら大井川の水面からえらく高い位置にあって、基本的に1車線。窓際のワシはビビる眺めです。林道法面からの崩落ポロポロもあり、ココが上高地とか広河原のようになる日は遠いナと実感できました。

それでも何でも34年前は、このフル・ダート18kmくらいを炎天下に徒歩で往復していたワタシですから、この片道1時間の送迎サービスは素晴らしい。コーフンのあまり、運転手のおじいちゃんに椹島で聞いたモンです。「このサービスって、いつから?」と。どうやら10年くらい前から始まったらしいのですが、そのヒトも「昔はこの道を登山者として良く歩いていたんだよ」と言っていた。

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この送迎システム、小屋に泊まりながら縦走する登山者には、素泊まりのヒトにとってもピッタンコですね。この交通インフラの改良と各山小屋のアメニティ(食事とか飲料の販売とか寝具とか)を充実させるコトによって、「南ア南部」という山の敷居を下げる、それが「1泊2食付き小屋泊登山者」の増加を促し、それら体験者が記録をブログやSNSで情報発信して、さらに相乗効果で底辺人口が拡がって登山者がますます増えると。イイことづくめではなかと。百名山が4座も連なるエリアですからネ。

かたやワシらキャンプ組にとってはイマイチで、登山中に荒天につかまって小屋に逃げこみたくなるような場合があればドンピシャ、ってトコか。
なんか、むかし昔の「山小屋で買うタバコ」ってネタを思い出しました。いや、売ってくれるんですよ、タバコ。ただし必ずマッチとセットで(w  セブンスターが180円の時代に、400円とかだったような。そんな「商い」を思い出したワタシでした。

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そうして椹島には、8:40着。芝生が輝くキャンプ・サイトがあります。昔の面影は何もフラッシュバックしませんが、ココでマッタリ過ごすキャンプってのも悪くない。水を2.5㍑入れて、9:05にデッパツ。

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この日のルートは千枚小屋まで、地図でのコースタイムは6時間10分。標高差は1,470㍍。比較的ラクなコースとのことです。間もなく急登になる。お天気は曇り。気温はちょっと暑いという程度ですが、汗がバンバン噴き出てきます。カラダは重い。

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きょうのレーション。初日はキモチ多めのボリュームです。

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ちょっとやせた尾根を通過。このあたりまでは、ワタシのいつもと同じスローペースだったんです。同じバスだった客たちが結構いて、抜きつ抜かれつしていた。

ところが、脚の筋肉に違和感が出てきたなと思ったら、両脚内側の大腿四頭筋が、キューンと攣ったのです。それもたて続けに数回。こんなトコロが攣るなんて、経験がないぞ。今さらストレッチングとかマッサージをして、医科向けのインドメタシン軟膏「インテバン」を塗りたくる。
まあその。事前トレーニングを一切しなかったからね、運動不足だったなー、などと、まだこのときは余裕がありました。ところがその後も定期的に攣るもんで、次第に不安になっていく。

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このルート上で唯一の水場「清水平」には、13:10着。冷たくて甘露な沢水です。
この先から、カラダがおかしくなる。攣らないように歩こうとするからバランスが崩れるのでしょう、疲労度が増大。ひええ。標準タイムからだいぶ遅れています。小屋泊の老人グループにも置いていかれた。そして、いったい何㍑の汗をかいているのか、首にかけているドライタオルを絞るとワシの汗がジャーッと落ちるくらい。引き返そうか、とも考えましたが、椹島まで下り着けるかどうか分からんムード。

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これは「蕨段」あたり。14:30ごろです。両脚は、5分に一度は攣る。全身バテまくり。完全にクチを開けてベロ出して歩いてました。加えて、立って両脚を伸ばした状態にするだけでキューンと攣りやがる(w こうなるともう、尻もちをつく他ないワケです。いやはや、大ピンチ!

それにしても、こんなバテかたは30年ぶりくらいってコトになるな。ザックは20kg弱だから、まあ、いつもの目方ってヤツです。事前のトレーニングはしなかったものの、ワタシの「通勤」というのがアスレチック的で、これ自体が運動だと考えていたんです。
ナゼなら片道だけで1.9km歩くんだもん。朝は電車に座れないから80分は立ちンボだし。階段やエスカレーターの高低差もハゲしく、片道でおよそ18階分くらいの昇降を繰り返している。もちろんエスカレーターで立ち止まったりはしない。それでも何でも、結果的にそんなんでは運動不足だったってワケですナ。

「蕨段」の手前で、おそらく登り組で最後にワタシを抜き去っていくヒトと思われる、小屋泊のソロ男性に伝言を託しました。「体調不良で遅くなる。最悪、コース上でビバークするかも。装備は整っているから大丈夫。小屋のヒトが、もしキャンプのヤツがひとり上がってこないとか問題視したら、この旨を伝えてほしい」と。

そういえば「アミノバイタル」粉末の予備があるコトを思い出し、ナニかしら効果があるかもと、一袋を飲んでみました。筋肉痛を解消する(という言い方でイイのかな?)サプリメントだからね。
結果から申しあげると、コレが効果テキメンだった。両脚の「攣り」が、ほどなくして収まったんです。もっとも廉価版のコレの一体どういうメカニズムが働いたのかは知りませんが、ワタシは高らかに宣言しよう。

ア ミ ノ バ イ タ ル 、 お 前 は 最 高 !

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いやその。もっと早く気づいて試しとけばヨカッタ。あとはバテバテとの闘いだ。登山道は、ごらんのようなシラビソの樹林帯のゆるい登りが続きます。水筒の中身は多くないものの、ビバークはできそうだから気はラクです。しかし、こんな尾根ごときで敗退したらカッコ悪いもんヨ。歯を食いしばった原動力って、じつはコレ(w

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汗ダラダラで15分歩いて15分休む、そんなレベルまで落ちぶれていましたが、一応、前進はしてますからね。この道がまた、ヌタヌタの場所が多くて、それらを避けるのがメンドーだったなあ。

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駒鳥池を16:10にヨタヨタと通過。なんとか明るいうちに小屋にたどり着きたいと、アミノバイタルをもう一袋、投入します。そして、こんな状態ながら腹はキチンと減っていて、本日のレーション200g分を喰いきりました。周囲はガスだったか。この標識を見たときは、ホントに嬉しかった。

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17:05、ようやく千枚小屋に到着。もう、ドロドロ(汁 1年前に焼失してしまったという小屋は、ごらんのように管理棟はプレハブのホッタテで営業しています。受付のやせた兄ちゃんが顔を合わせるなり「心配してました」と。ありがたいことです。「申しわけない。もうダメと、何回思ったコトか」と笑いました。

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小屋からだいぶ離れたキャンプサイトで、とっとと設営。2面あるサイトはけっこう広く、10張りくらいの先客がいます。静かなほうが良いので、もっとも奥のほうに張りましたが、コレが後ほどウザい事態を招くとは。

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ロング缶をフンパツ(w 800円也。あまりの美味さに数分間もだえ死ぬ。

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18時くらいから晩メシを作りました。キャンプサイトは、すでに静か。メニューは無印良品のトマトチキンカレーにアルファ米、その中にハゴロモのパウチ入り豆「ビーンズ5」を半分投入。そして、無印のフリーズドライ・オニオンスープ。さらに今回の秘密兵器・プリマハムのおつまみ亭「鶏の黒胡麻風味」。コレ、パウチに入ったツマミ用の鶏肉なんですよ。冷蔵不要。ワシら「山ヤ」のための商品としか思えぬ。売価は178円と少し高価いが、見切り品で安かったから試してみました。スプーンに乗ってるのがソレで、愛用のカルパスよりは当然ウマイものです。

19時に就寝。ココの標高は2,600㍍です。モンベルのペラペラ寝袋・サーマルシーツにULサーマラップジャケットでちょうど良い。

爆睡していたところを、テント前室に置いてあるチタン食器がガラガラ崩れる高周波ノイズで起こされた。すぐに状況を把握。「ゴラァ!」とかナントカ叫ぶ。正体はキツネです。枕元のGショックを確認すると、まだ22時。ファッキン・シット。
じつは、小屋の兄ちゃんからテン場はキツネが出るから要注意と言われていました。もちろん、ニオイの出るモノはすべてテント内に入れてある。が、狙われたのは、なんと登山靴だ。
前室の端に並べた登山靴には、濡れ対策として手さげビニール袋を上からかぶせていますが、キツネの野郎はソレごと外に引っ張り出そうとした模様。それにしても、ワシの「ツオロミーブーツ」なんて、革部分はほとんど無いのにナ。キツネとの接近遭遇は、かつて北海道は開陽台のキャンプ場でキタキツネに朝メシのカップヌードルをさらわれた平成元年以来、だな。マッタク。
その後、あまり眠れずにいたら、23:20に再来襲。撃退したら、それからは平穏だったみたいです。

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