ラード・アラモード

アウトドア好きのオッサンです。山系バックパッキング、サバゲ、林道野宿ツーリング、好きなモノ、好きなコト、昔ばなし(w のんびりと、自分の興味をご紹介します。

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ラード

Author:ラード
千葉県在住
バイクはXR250「Baja」
クルマはE46「325i Touring」
メインアームは「SIG552 SEALS」


林道焚火野宿のバイク旅と
サバゲ、そして
バックパッキングの世界を愛する。
風流なオッサンとなるべく
奥義を研究する日々(w

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信越トレイル・いくつもの峠越えの山旅(4) Day4

2013/03/22(金) 23:59:14

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◆9月5日(水)
4:25、起床。おおっと、寝坊だ。
いったん3時に目が覚めて「あと小一時間…」と寝直したら、こうなった。ワタシにしては珍しいコトですね。

コーヒーを飲んでから、マルタイの博多ラーメン・クンタマにんにく入りを喰う。ところが、フリーズドライのキャベツを入れ忘れたことに後から気づいて、ボケを実感。まあその。疲れているんでしょう。カラダが重いムード。

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今朝はキッチリと自然が呼んでいる。2日ぶりです。ボットン便所はソコソコきれい。
そして、デッパツしようとしたら気づいた。「パックタオル・パーソナルM」を、テントの中に干したままパッキングしてしまったコトに。むーん、ボケを実感。朝からゲンナリしつつ、パッキングをやり直しました。結局、6:15にデッパツ。

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ミヤマホワイトシラネソウ、可憐。

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出だしは、このような山脈中腹の原生林を切り拓いたブッシュゾーン。ちょっと蒸す。この状況は、すなわち害虫どものパラダイスなのでした。メマトイはウザいし、ヤブ蚊も多い。おちおち一本とる気分にもならないシングルトラックが続く。

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7:10、「1本目の沢」に到着。おお、あふれるばかりのこの水量よ。つべたい水をガブ飲みする。ついでにアタマを洗って歯もみがく。こっそりケツも洗う。爽快!

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幸せなキモチでしばらく歩くと、2本目の沢が。ステキ。
オフィシャル系の情報では、これら滔々と流れる沢清水も「濾過がマスト」と書いてあるワケですが、そんなの不要。あらためて、えらく繊細にして過敏であるわが腸にご機嫌伺いをしてみましたが、「無問題」と。

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7:50、開けた場所に出ました。戸狩温泉スキー場のリフト終点で、「仏ケ峰登山口」という地名。スルーハイカーにとっては違和感を覚えますね。
ココから少し下ったところにオフィシャル・キャンプ場の「とん平」がある。ほとんどのスルーハイカーにスルーされるに違いない、悲しい立地なのだった。ちなみにコレ、「とんだいら」と読むそうですが、ヘイユー、そいつは無理があるんじゃね?(w

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雲の向こうに野沢温泉の背後の山脈が。
朝方はガスっていましたが、次第に明るくなってきた。しかし地べたはアリさんだらけで、腰を下ろす気分にはなれない。

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トレイルは関田山脈の主稜線に戻るべく、スキー場の山腹を登り始めます。

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直射日光にアタマがクラクラ。ガチな登りで高度をグングン上げていく。仏が峰までの標高差は、約350㍍。

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稜線に出ると、一挙に涼しくなるブナ林が。

このころに気づいたのだったか、信越トレイル各所に点在するブナ林の中を歩くと、急にヒンヤリと感じられるんです。いや、樹上が青葉におおわれているからってのは当然ですが、ブナ林は、風が抜けるという印象が強かった。見た目にも美しいから、モアベター。もしかすると、ブッシュが育ちにくくなる生態系を持つのかも。

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手前がピークの場所がイマイチ判然としない「仏ケ峰」(1,140㍍)あたりかと。ユニークな山名ですよね。右奥は「鍋倉山」。関田山脈の重鎮的なピークです。

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ブナ林はますます壮麗なムードを発散させます。すっくと佇立するブナたち。これは美しい。これは素晴らしい。ココに住んでもイイ(w

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とはいえワタシのコンディションは、イクナイ。あいかわらず小さくなった登山靴に足指が当たって痛くるしいし、両股の付け根の股ズレもひどい。
そういえば、きょうはノーパン喫茶で歩いております。いやその。おパンツ脱いだら幸せになれるかと、もう4年も使い倒している「サウスフィールド」のストレッチ登山ズボン1枚で勝負中。ところがコレ、滝汗カキのワタクシの汗がそのまま下半身へと流れ落ちて、えらくキモチ悪い。スマートウールの靴下が濡れて靴ズレになったらかなわんから、裾をまくり上げて歩いているワケです。いやはや。

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鍋倉山への稜線を北に向かう。これまでほとんど利かなかった、新潟側の眺望も広がりはじめました。

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ソヨとも風の吹かぬ日照りの稜線トレイル。
半年も経ってから記事を書いているんで、ココがどこらへんなのか、すでに不明(汁 いや、どのみち暑くてシンドくて、ボーッとした稜線歩きだったと思う。
メモでは「小沢峠」に9:45着で、木陰を見つけて25分間も休憩している。そういえば、アリがたくさんいて座る気にもならなかったのが、ココだったっけか。

そして、ドコでだったかは失念してしまいましたが、本日もクマ公のウンコを見た。5日間の山旅で、このマーキングをトレイル上で見なかったのは、この翌日の4日目だけ。あまつさえ最終日にはクマ公そのものと接近遭遇しちまう、という密接な関係を構築できた(w

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ドピーカンで眺めの良いポイントが多いのは、一服の清涼剤と言えます。これは信州側、野沢温泉のあたりか。

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トレイル上に、誰かのナルゲン水筒が落ちていました。「あらま」。とりあえず、飲んでみる。ホット・ウーロン茶でした(w なかなか美味いじゃん。
それにしても、コレを落としたヒトは悲惨だったろうな。まあ、ワタシもブラ下げていたミニタオルを紛失したから偉そうなコトは言えませんが、ザック横のポケットに大切な水筒を「外付け」する気には、なれないな。3口ほどいただいて、次の誰かのためにとキッチリ安置する。

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12:25、鍋倉山(1,288㍍)に到着しました。気温は26℃。眺めは利かず、オマケにハエがワンワン飛んでいるという、情緒のない関田山脈の主峰。

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すぐ先にある黒倉山(1,247㍍)へと下っていきます。単調な一本尾根だった稜線ルートは、ここで逆「Z」字を描く。豪雪ゾーンを象徴するひん曲がった木々は歩くのがメンドくさい。また、この濃いナナメの樹影に惑わされて、一瞬、ルートが判然としなくなって少しアセりました。

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黒倉山頂からは越後側が望めました。日本海は霞んでいるものの、おや、向こうの尾根中腹に見えるミドリ色の建物は、ワタシのきょうのお宿なんじゃなかろうか。

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黒倉山から関田峠までの直線のゆるい下り道は、ラード的信越トレイル3本の指に入るココチよいトレイルでした。

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道東っぽい牧場風景がステキ。

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このあたりでシニア夫婦の日帰りハイカーとすれ違いました。関田峠にクルマを停めて、鍋倉山をピストンするんでしょう。
本日は5日間の山旅のちょうど中日なんですが、なんと、この夫婦がトレイルを歩いているときに出会った「最後のヒト」(w 結局、信越トレイルで行動時にワタシが会ったヒトは、合わせてたったの3名だったワケです。

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いやしかし、いくらまだマイナーな登山対象とはいえ、いまどき主脈の縦走路でここまで静謐さを味わえるというコトは、ものすごく貴重だと言えるのでは。ヒト臭い山にはガマンならなくなりつつある老害のワタクシですが、これは「大あたり」の山行と言って良いのではないか。

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14:10、関田峠に到着。最高のトレイル、最高のお天気なのに、足指も股ズレも痛い。なんという「ツンデレ」状態かと(汁
きょうのキャンプ地は、山脈の中腹にある「グリーンパル光原荘」というアウトドア・ビジターセンターの一角に設けられた「光ケ原キャンプ場」。ココはオフィシャル・キャンプ場5ケ所のうちで唯一、信越トレイルクラブの運営ではない「ありもの」の借用となります。

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で、ココから信越国境越えの立派な舗装路・県道95号をトボトボ下って、ショートカットします。トレイルに数百㍍ほどの未踏部分が出るワケですが、ワタシは気にしませんね。

ところが、舗装路歩きってヤツは痛い足指に衝撃がビンビン響く。まだダートのほうがマシだったかも。いやその。あらゆる種類の道に踏み跡を記すという、今回のワタシのテーマにピッタンコな苦行ではある(w
そうして風が抜けない印象の信越トレイルにあって、ここは爽快な涼風と絶景がヘロヘロのワタシを癒してくれました。かえすがえすも画像のフレームが「真四角」だったってのが悔やまれよう。だって「横長」のトリミングだと思いこんで撮影してるワケだから。

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14:45、グリーンパルに到着。標高はちょうど1,000㍍。2棟ある建物は、かなりの大きさです。これまた広大な駐車場には、観光客のクルマが数台。
そして発見。ワタシは見つけてしまった。「自販機が! コーラが!」。これは何という砂漠のオアシス。狂喜しました。

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受付けを済ませて、さっそくコーラ痛飲の儀。ふるふる震える指で120円也を投入し、プシッ。
キンキンに冷えた炭酸のノド越しのあの爽快さに、ワタクシ、天を仰いで白目をムキました。

下界では「スカスカした味」という低評価を与えた「ペプシ・ネックス」ですが、いまは天女の羽衣のごとき至高の存在と言っていい。む。なんか引用法が違う気もするが(w それにしても3日くらいでココまで清涼飲料を渇望するっての、以前は無かったような。まあその。プチ贅沢なブタ野郎になり下がっちまったってことですか。

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このキャンプ場も、人工的なものなんでしょうが、やはり池の畔にある。「ドコに張ってもよろしい」と管理人に言われたので、テーブルの間の芝生の上にキメました。
ちなみに本日の宿泊者は、ワタシただひとり。管理人は常駐とのことだから、このだだっ広い光ケ原高原には、ユーとミーの2名のみ。うむ、気分はグレイト。

ついでに申しますと、光原荘には食堂がある。つまり冷たーいビールを売ってるんじゃないか、ビール飲ませろビール!と管理人に詰め寄ったら、オッサンはフフンと片頬で笑う。じつは先ほど営業を終えて、食堂のオバさんは帰宅の途についてしまったと。ぐぬぬ。ナニもそんなに早仕舞いしなくても(汁

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手前はバーベキュー炉が外周を取り囲む、立派な水場兼炊事棟。右奥に見えるのは涼しげなバンガロー。左奥は、ものすごく立派な造りのトイレ棟です。ああ。豪雪エリアだから、冬場に雪かきしなくても潰れない耐雪設計なのかも知れません。内部も掃除したてらしく、じつに清潔。洋式の水洗でトレペもあるし、これはココロおきなく大キジを打てるというもの。

トイレの向こう側にはファイヤープレース広場もありました。ココは風が抜ける涼しい場所みたいだから、ヤングさんたちは気分のいいアウトドア体験ができるでしょう。加えて、水たまりみたいな池の際なのに、ナゼか蚊もハエもアブもいないというのも高評価です。

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というワケで、ココ(だけw)は「一泊千円」の価値をキッチリと感じられます。まあ、世間相場で考えれば「せんえん」も徴収してこの管理レベルってのは、じつは当たり前。信越トレイルのココ以外が「ダメダメ!」だというだけなのだ。
そしてこの翌日に「野々海」で味わわされた、荒れ果てた放置キャンプ地(「キャンプ場」という単語を用いるのすら、おこがましい)のあまりのいい加減さに、ココとの激しい落差に、運営する信越トレイルクラブに対する怒りはフットウしたワケですが、それはまた後ほど。

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極上の無風快晴っぷりに、誰に見られることもないだろうと、ワタシは赤裸々全裸々になってカラダとアタマを洗いました。爽快! 
ついでにウェアやタオルなどもすべて水洗いして干す。ウールの靴下は優秀で臭くなってはいないが、長ズボンはもう、ハナモチならぬ異臭を発していました。

ひと息ついたら、ビーサンでペタペタと再び自販機まで歩き、ペプシをもう1本購入。サラミをかじり、レーション残りのナッツをポリポリつまみながらやるコークハイ。美味い。それにしてもコークハイを飲むのなんて何十年ぶりだろう。

ついでに蔵出しの「ネタ」を紹介しましょう。
なにかというと、このCMのこと。「O」社が昨年の9月末から10年ぶりに打ったこのファッション・ブランドの秋冬用テレビCM、じつは、このころワタシが所属していたある関連会社が制作したものなんです。山旅から帰ってから判ったことですが。
「真夏でも雪がある場所をロケハンした」とか、出かける前に聞いてはいたのだが、この山旅を終えた後で試写を見て、担当の営業(ワタシの向かいの席だった)が「撮影地は長野と新潟の県境」と説明したことから、ピンとキタ。「これ、もしかして関田山脈?」。
ビンゴでした。雪のある場所は関田峠のあたりだし、かわいいパラシュートは、まさしくココ「光原荘」の広い駐車場に設営して撮影した、と言うんだから。いやしかし、世間は狭いモンです。

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石原さとみが一か月前にココに来ていたのなんてツユ知らぬワタシは、夕景を眺めながらウォークマンで好みの音楽を繰りかえし聴いていました。この曲この曲です。
フランソワーズ・アルディは、もう300回くらいは聴きまくったナゼか魔力のある歌。そしてオスカー・ピーターソンの粒のたったピアノの丸い音色が最高なコレは、ウッドベースのボウ弾きを含めてクラシカルなアレンジがツボにハマって、CDを借りてから2ケ月もしないのに100回近く聴いていました。
で、山旅の直前、この2曲のコード進行が「同じじゃないか!」と気づいてテレコでさらに聴き続けていたんです。どうやらラード的「必殺のメロディ」、らしいのだ。
石のテーブルの上に腰かけて(地べたにはアリさんがいっぱいだったから、仕方なく)、何回目かのこの曲にウットリとしていて、ふと気付いた。真後ろに老人が立っている。「おわッ」。

えらくビックリした。まったく気づかなかった。「どなたさまで?」。オッサンは唇の端でフフッと笑い、「ココの、管理人です」と。
先ほど受付にいたオジサンは急用ができたとかで、急きょ交代させられたとの由。どうりで(w 遠まわしにビールが飲めるぜと、あれは誘っていたんでしょうナ。まあ、コークハイで乾きは癒されていたからお断りしましたけど。明日は雨ですよ、とか今晩が宿直になったコトの愚痴めいたハナシを聞かされたり、イヤハヤであります。この人も寂しいのだろう。

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そんなこんなで、晩メシを喰うころには真っ暗になっていました。メニューはアラビアータ・ソースをぶっかけたマカロニ、うずらのクンタマと鶏なんこつ肉添え。そしていつものオニオン・スープ。

20時に就寝。ところが23時前に目が覚めてしまう。明日はハードな行程だってのに、なんなのだ。
なかなか寝つけずにいたら、三たびコーラが飲みたくなっちまった(w で、コインを握りしめて自販機へとペタペタ向かう。
ワタシひとりのために、街灯を一部点けてもらっているんですが、そのとき、5㍍くらい先にある場内案内図の大看板の上に、ナニモノかがバサリと舞い降りた。
「なんだ何だ。カラスか?」。体長は50㌢近いんじゃなかろうか。エレキで照らした。そいつは、なんとフクロウだったのです。アタマが異様に大きいから間違えようがない(ハズw)。
もしかして、ワシをエサとでも思ったのか。ヤツも俺を凝視している。間合いを詰める。3㍍の距離で対峙する。ヤツも動かぬ。エレキをストロボモードにしてピッカピッカ攻撃する。それでも動かぬ。

なんかワタシは気押されて、背中を見せて去りました。「はじめてフクロウをナマで見た♪」。カメラを持ってなくて残念。しかしながら、さらに残念だったのは、自販機におカネを投入しても喰ってくれぬコトなのだった。「あああっ。なんてこった」。どうやら夜間は120円ピッタリでないとダメらしいと、帰宅後に知りました。無念よの。
戻るときにはくだんのフクロウ君も消えていた。

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バックパッキングCM:2

信越トレイル・いくつもの峠越えの山旅(3) Day3

2013/03/12(火) 12:12:12

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◆9月4日(火)
3:45、起床。暑くて寝苦しく、1時間ごとに目がさめていました。信越トレイルみたいな低山ではドンズバな、モンベルのULアルパイン・シーツのジッパーを全開にして、腹にかけていただけだったんですがネ。

まずはコーヒーを飲む。朝メシはワタシの鉄板、棒ラーメン。とくにマイ・フェイバリットのマルタイ「熊本」で、フリーズドライのキャベツとうずらの燻製たまご添え、にんにく入りです。ところが、食欲がイマイチ。前日の行動食などは、例年と同じラインナップとボリュームなのに、少し残してしまった。

まあその。暑さにやられたのかも知れません。ついでに申しますと、今朝は大キジが出そうにない。せっかくキチンとしたトイレがある場所なのに。
そういえば今回のバックパッキングでは、最後まで「キジの出」がおかしかった。不定期なのだ。理由は自分でも分からんです。

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5:30、デッパツ。お天気は晴れ。ほんの少しながら、朝焼け。
今回のバックパッキングでは、毎朝、出がけに「アミノバイタル2200」をまず摂取。ヤクに依存した行動体系とも言え(w そうして午後にもう1袋、キメる。おかげで疲れ知らずでした。歩くスピードは遅いけれど。

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「沼の原湿原」へと下っていきます。各種のトレイルが交錯している、ルートを間違いやすいダンジョンですが、珍しく一発クリア。

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湿原に流れている沢の水を飲む。冷たくはないが、美味い。水質は何もモンダイないと太鼓判を押しましょう。

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ミヤマキーロイシラネソウ(w 可憐。

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遠くに斑尾山が望める、木道の手入れが行き届いたトレイルが続きます。

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この湿原は天然ではなく人造モノなのだと、事後、「みゆきの杜」オーナーのブログで知りました。「ザッツ里山」、といったところか。ちなみにわざわざ持ってきたガイドブックには、この有意義な情報には触れていない。

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花の盛りは過ぎていたとはいえ、なかなか美しく楽しいトレイルでした。

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湿原から、ふたたび舗装道路に飛び出す。ココには立派なトイレもありました。駐車場に停めたクルマから観光客が見ている。「クマよ、クマが歩いてる!」などとビックリされたかも知れぬ(w

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妙高山がステキ。「深田百名山」のひとつで、2,454㍍。今まで、このエリアの山々のピークハントにはトンとご縁が無かったワタシですが、いずれ、秋の好日にキッチリと歩き回ってみたいと思いました。

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丘をひとつ越えると「希望湖(のぞみこ)」に出ました。6:55。日中は飲みものを売っているらしい小屋も、この時間は無人。

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取ってつけたような観光地ネーミングですが、これ、本来は「沼ノ池」というそっけなさ。ただし、戦国時代の傑物・上杉謙信がらみの史実的エピソードを持っています。

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続いて「毛無山トレイル」に取りかかります。カラマツ林は涼しげだ。

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大ぶりのシダ系。

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ゆるめの真っすぐな登り道は、信越トレイルの全行程で、ラード的3本の指に入るココチ良さ。

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7:45、毛無山(1,022㍍)に到着。眺めはありませんが、15分間の大休止を。そういえば、ゴロゴロと、遠雷のオトを聞いた。

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このキモチ良いトレイルの下りでのデキゴト。左肘の少し下、前腕に「チクッ」と痛みが。見ると、クソでかいアブが一匹、張り付いている。長袖Tシャツの上から刺してきやがった。両手でストックを使っているから、こんなとき、とっさに叩くコトができないんですね。とりあえず振り払う。
刺された部分を思いきり指でつまんで、毒(あるのかな?)を絞り出しました。いやしかし、体長20mmくらいあったよ。キモい。

しばらく下ったあと、ふと左下を見たら、なんとまたアブが同じ場所に着地して今マサニ刺サントス。「どわーッ」。おじちゃん、怒ったよ。先ほどと同じヤツではないか? 似ている。とはいえアブ公の顔の区別はつかないが。この野郎を「キラー・アブ」と名付け、抹殺リストの1位に入れた。

それにしてもだ、ワシはそんなに牛歩なのか? 120cmくらいに伸ばしたダブルストックは、けっこうな振動でバタバタと突きながら歩いているハズです。それにしても、ワシはそんなにジューシーなのか? そりゃまあ、ムシどもにえらく好まれるという血液型「O型」ではありますが。

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下りきると、涌井新池。8:35着。江戸末期に造られた溜池とのこと。畑が現われ、その横に農業用水の装置が。水も出る。
喜んで飲もうとしたら、なんてこった。みたびキラー・アブがワタシを付けねらう。追いかけてきたのだろうか。ナンナノダ、この執念。よっほど飢えてやがるのか。まあ本日も、トレイルでは誰ひとり出会わないという静かさだったワケですが。

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ココからは、砂利ダートの農道をエンエンと歩くようです。前方には志賀高原の山々が高くそびえる。

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カンカン照りに、アタマがくらむ。

さて、ここで読者諸兄にゲロせねばならぬ。信越トレイル上で数少ない「オフィシャルの水場」がこのへんにあるハズですが、ワタシ、それを見つけられなかったのです。ああっ、恥ずかしい。穴があったらブチこみたい。もとへ。入りたい(汁
信越トレイルのルート標識である「[ST」印プレートが、「そろそろ出てくるハズ」と注意していたくせに分からなかった。いやしかし。

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ちょっと道東っぽいムード。このダートを下っていきます。

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すると、水の流れるオトが聞こえた。農道からは足元が悪い斜面を数㍍ほど下ったから、「コレは違うんだろうな」とは感じていた。

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7月に、英国はポーツマスの「wiggle」から取り寄せた「キャメルバック」のチューチュー式水筒2号機。長らく愛用した1号機よりも軽く仕上がっている。国内価格よりもアホみたいに安い、1,260円。おまけに「ツールドフランス」開催記念とかナントカで、送料が「タダ」。なんと剛毅なキャンペーンでしょう。
それはともかく、この水はぬるく、ちょっと濁ってもいるみたい。ま、かまわずグビグビ飲んでましたが。

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9:55、涌井峠に着きました。目の前の広い道路をダンプがビュンビュン、どえらい交通量です。これは国道292号。事後にカクニンしたら、現在の長野と新潟を結ぶメイン・バイパスのひとつと判明。

とりあえず左右をカクニン。いや、交通安全ではなく、見える範囲にコーラの自販機は見当たらない(汁 ガックリ。
まあその。フツーの登山エリアみたいに、入山したら「ずーっとウィルダネス」というならあきらめもつきますが、このように交互に情景をスイッチされちまうってのは、ちょっとアレですわね。このクソ暑い中、そのくせに自販機がない「罰ゲーム」状態だから、とくに。

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このツオロミーブーツ、とくに左足の親指と小指が当たって、かなり苦痛。歩くときには両足指を丸めるようにしているんですが、それでもキツい。で、休憩のたびに足と靴を乾かしていました。靴下が乾くと、ナゼか痛みが少し弱まるコトに気づいた。
それにしても、こんなことで歩きのモチベーションが削がれるのは、腹立たしいったらない。帰宅したらコイツを捨てて、新しい登山靴を探そう。さて、どれにしようかと夢想するのは、単調なトレイル歩きの良いネタになりました。

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ガイドブックにも登場する涌井峠のヨコに佇むステキな民家。このお宅のチャーミングなおばあちゃんの姿は見えなかったけれど、うむ、この絵に描いたような里山的アイコンは、いいアクセントになります。

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この峠から、信越トレイルはムードを少し変えてきます。エンエンと続く「ダート林道」区間、ですね。オフロードバイクでの林道野宿ツーリングを各地で行ってきたワタシにはすんなり馴染める、と言いたいトコロですが、気分的には、大汗かきかきムシに付きまとわれながら、谷底に落ちたバイクを捨てて里まで歩く約10km、ってなイメージが正しいかと(w

ともかく、顔のまん前をイヤらしく飛び回る小バエ「メマトイ」がウザいったらない。ザックのショルダーベルトにMSR「パックタオル・ナノS」をブラさげ、牛のしっぽみたいに、たまにソレをブンブン振り回しながら歩く。ただし両手にストックを持っているから、いつでもというワケではない。そのスキに再びまとわりついてくるのだ。まったく。
もちろんこれらムシどもへの対策はしています。塗るタイプの虫除け剤を、首から長袖Tシャツの二の腕まで塗りたくっているし、ハッカ液は「シアトル・ソンブレロ」のつば下側に、前2ヶ所、後ろ1ヶ所、さらにザックの両ショルダーベルトに定期的にスプレーして、「結界」を張っている。それでも何でも、夏の里山ではガマンするしかない、ってことです。

もうひとつ。涌井の峠から少し上がったところで、本日も、森のクマさんのクソを見かけました。それにしてもヤツらってば、自己主張がホント強いよね。ヒトが通行する場所にワザワザ残していくんだからね。

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東側の千曲川沿いに広がるステキな田園風景。にわかに空が黒くなってきました。

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11:00、富倉峠に到着。人力での国境越えルートとして由緒あるものですが、ロマンチックな部分は何もなく、ただの「コル」。
ザックを下ろしてレーション喰って、さあデッパツと思ったら、いきなり豪雨。大慌てでカッパ上下を着て、ザックカバーをかぶせる。えらく時間をくった。

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スコールそのものは30分間くらいでした。ひき続き、林道歩き。

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こんなカッコで歩いてます。「ソブの池」あたりにて。これを撮ったあと、暑いので雨具は脱ぎました。
真新しい「入山禁止」のタテカンには一瞬ギョッとしましたが、「ははーん。皆が皆、信越トレイルの趣旨に賛同してはいないんだ」と、妙にナットク。

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植林ゾーンを行く。けっこうワダチが深い。こんな状態の道では「わだちバカよね~。おバカさんよね~」という歌がクチをつくってもの(w お天気は良くなってきましたが、風が通らないから暑い。歩けばメマトイが、休憩するときは足元からアリが上ってくる。

さらに、きょうは「股ズレ」が発生。いや、下着のトランクスの下側の折り返し部分がスレて当たるんです。4年も愛用してきた「アルペン」PBのスポーツ用おパンツですが、こんな目にあうのは初めてヨ。
とりあえず、ジョンソン・ベビーパウダーを股ぐらにビシバシふりかけて対処。足指は当たって痛いし、股ズレでガニマタ歩きを強いられるし、イヤハヤです。

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ようやく人工的な林道区間が終わったみたい。ひとしきり、急登が続く。

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抜けだすと、黒岩山(911㍍)。13:45着。ただし地図をよく見ると、ホントのピークはココではなく、登山道を引いていない様子。対豪雪設計なのか、面白いカタチの休憩所があります。トレイル上に「屋根」のある場所って、信越トレイルにおいては「超」レアな特別待遇と言っていい。ココ、試験に出ます(w

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レアといえば、この山にはたいへん珍しい蝶がいるらしい。ワタシは見なかったけど。でもまあ、ワタシにはこの里山の素晴らしい俯瞰のほうが、ありがたみを覚えます。

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こんな緑のじゅうたんみたいな道を下っていく。いいムード。

ところで、このあとテン場に着いてから気づいたコトですが、おそらく黒岩山を発つときに、ザックにブラ下げていたパックタオルを落としてしまった。休憩ベンチの画像には、まだ付いているから、ココでザックを背負うとき、何かに引っかかって落ちたワケか。
どうしてソレに気づかなかったかというと、林道ゾーンから山道に入った途端に、メマトイなどの害虫どもが消えたから、ではないかと想像します。タオルを顔の前で振り回す必要がなくなっていたから、ですね。自然と人工の対比として、生態系の違いを思わせるネタとも言えましょう。

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オフシャルの水場「太郎清水」には、14:30着。
この直前の名も知らぬ天然の小さな池を通過したとき、後ろで「ボチャーン」とナニモノかが池に飛びこむオトが。ギクッとしました。「なんかいるゥ!」。

たまに涸れることもあるという名水・太郎清水(キャンプ場の手前5分くらいと、けっこう離れている)は、きちんと出ていました。やれうれしや。
ザックを投げおろして、まずはシェラカップで一杯。うむ! なぜかキリリと冷えていて、美味いったらない。

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写真を撮りつつ、もう一杯。ともかく大汗をかいた一日ですからね。そしてまた、水には常に気を配らないといけない夏場の信越トレイルだから、良い水をゲットできるというコトは、2倍にも3倍にもヨロコビがふくらむワケです。

ところが薄暗いこの水場は、ヤブ蚊どもの魔窟であった(汁 なんと、ユニクロ「ドライEX長袖Tシャツ」の上からビシバシ刺しまくってくる。いや、顔とか首などは虫除けを塗ったくっているからですが、刺されたワタシが「チクッ」と感じるほどの無差別攻撃を背中や肩に仕掛けてくる。
これはたまらんと、水筒3ケに計5.5㍑の水をくむときには、ストームクルーザーをきちんと着て、フードまでかぶって行いました。「ワシの血は、やらん!」。

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これが桂池。事後、「そういえば」と気づいたコトですが、今回の旅でテントを張ったキャンプ場はすべて池の畔にある、という。

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桂池キャンプ場、14:50着。
標準コースタイムより遅いと思いますが、まあ、休憩しすぎだからね。富倉峠なんて結局35分間もいたし、手前の水場でも15分もダラリンとしていたワケで。まあ、このへんがソロBPの長所。そしてパーティを組んだりしたら、こんなことはできないというのが短所と言えるでしょう。
そのくせ、アミノバイタルでしっかりドーピングはしているんですがネ。この日もじつは黒岩山で、けっこうくたびれていたからでしょうが、ふたつ目の強力バージョン「3600」をキメております。

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段違いで2面のスペースがあるのだが、「5張」と書いてあるからには、テン場は下段の芝生部分のみってコトですね。
それにしてもこのキャンプ地、ナニから転用したのだろう。もちろん新設ではない。そりゃ、見てわかります。「シェルター」と言われるホッタテ小屋は、昔は倉庫か牛小屋だったのか? 飯場ではないな。なぜなら、テントを張るのに最適な芝生の下段スペースには、庭園の築山と思える造作が施されているからです。
すると上段のスペース(土の駐車場みたいな荒れた広場。わりと新しいボットン便所もソコにある)に、民家か何かがあったのかも。

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いい天気になりました。テントを張ってから、なにはともあれ濡れモノを乾かします。湿度が下がったのか、暑いけれど快適。ちなみにココの標高は800㍍。
左前方には桂池。その間に、日中には何台かクルマが通過していった、山脈の横断路・県道411号がある。前日の「赤池」キャンプ地と似かよった、あんまり優雅とは思えないロケーションですね。

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半袖Tシャツとユニクロのステテコに着替えたら、さあ、飲酒タイム♪ 「トレッカーチェア」の座イスにもたれながらやる、ビシッと冷えた好みのバーボン「ジンビーム」の水割り。うむ、美味い!

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なんかクルマがバックで入ってきたナと思ったら、運転していたニコヤカな青年がニコヤカに話しかけてきました。「こんちわー」。おお、この日はじめてヒトとお話しできる機会がやってきた(w

信越トレイル事務局の、滝沢さん。「スルーハイカー」の率直な感想を聞きたいと、業務の合間にやってきたとのこと。というワケで、ストレートに感想を述べました。
まず、「キャンパーはビンボーではない(キリッ」とブチカマす(w いやその。これは滝沢さんにとって、とんだトバッチリというもの。申しわけない。そして、アプローチの悪さという交通手段をなんとか改善してほしいこと、水場情報を、よりくわしく開示してほしいことをお伝えしました。そうすれば、信越トレイルをスルーハイクすることの「敷居」をグンと下げられるハズ、とも。
本業は近所の農園の若旦那らしい氏は、オフィシャルサイトで、このデキゴトをこう書いています

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その後、セクション・ハイク帰りのシニア夫婦がココのトイレをチェックしに立ち寄ったので、奥さんと少し立ち話。ええ、ヒトと話しができるのは嬉しい。まだまだ、だの(w
ワタシの翌日のコースを歩いてきたようですが、改めてよくわかったコトは、彼らは信越トレイルクラブが定めた、1から6まで区分けされた「セクション」を基準に行動を切っていますが、ワシらスルーハイカーにとって、ソレは無関係であるなということ。ドコのキャンプ地まで行くか、そして水場はどこにあるか、これが行程を決定づける基準になります。

再び果敢にもチタン・シャローパンでツマミのスパムを焼き、ナベ底だけ黒コゲにさせて轟沈(汁 まあイイや、水が美味くてサケが進むし。きょうだけで4杯もやってしまいました。
サイトはでかいアリさんがワンサカ活動していて、キモチわるい。

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晩メシは、アルファ米に無印良品「奄美大島風鶏飯」をブッカケたもの、うずらのクンタマ添え。半分残してあったカルパス、そしてオニオンスープ。
ディナーとしてビジュアルがイマイチと思われるでしょうが、袋のまま喰えばクッカーを汚さずにすむから便利なのネ。この鶏飯、ちょっと薬膳くさくて味はイマイチ。

19時にテントに入り、20時、就寝。ところが0時過ぎに、オシッコで目覚めてしまう。おぼろ月で、暑い。さらにヤブ蚊がテント内に大量侵入。ぐは。池の畔だからなァ。蚊取り線香を改めて焚き、殺戮しまくりました。安心して寝入る。

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信越トレイル・いくつもの峠越えの山旅(2) Day2

2013/03/04(月) 00:11:14

◆9月3日(月)

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4:35、起床。暑くも寒くもなく快適な車内だったのに、1時間に1回は目が覚めた。まあ、5時間くらいの睡眠をゲットできたからヨシ、としますか。
途中のサービスエリアで買った総菜パン2ケとホットコーヒーの朝メシ。なんと、このPAのトイレにはウォシュレットが装備されている。善哉。時代は確実に良いほうに進んでおりますね、とくに「はばかり」系においては。
きょうのお天気は晴れ。5:15、PAをデッパツ。

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5:45、登山起点である斑尾高原スキー場のレストラン「チロル」に到着。
うしろが、斑尾山。その頂上が「信越トレイル」の起点と決められています。北米の「アパラチアン・トレイル」にならったものでしょう。
早朝の高原は涼しい。前項でも触れましたが、飯山の中心部とココを結ぶメイン・ルートは通行止め。だから新車に装備した11年前の地図のままアップデートしていないワタシのレトロなカーナビでは、何ひとつルート表示されない裏道をグングン登ってきたのです。

ココにクルマを留め置いて、バックパッキングに出かけます。ちなみに駐車の件は、信越トレイルクラブ事務局のおねいさんには電話で報告済み。ところがこのレストラン・チロル、夏季は休業中らしい。ということは5日間も無人に近い高原にマイカーを放置するワケで、荒らされたりしないか、ちょっと心配にもなる。
でも、営業中の「斑尾高原ホテル」のにぎやかで安全な駐車場よりは、登りで10分くらいの労力を短縮できるコチラが便利と、ま、悩みどころではあります。

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犬の散歩をしているオジサンと、しばし立ちバナシ。団塊世代のそのヒトは、この近所でペンションを間もなくオープンするとのこと。おそらく、コチラかと。横浜の保土ヶ谷から家族と移住してきたそうです。トシとってから寒い場所で生活を再スタートさせるのってカラダにはヘヴィと聞きますが、がんばってください。

ザックの重さは、水3.2㍑含めて、スタート時で19kg。暑くて水分をドバドバ摂取しそうだからね、多めに持ちます。マダラオ山頂に向け、6:20、デッパツ。

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スキー場の隅の砂利道をガンガン上がる。眺めはバツグンです。爽快。テニスコートの横に、マイカーが小さく見える。歩き始めると、やはり暑い。そしてなかなかの急登。大汗かきました。

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斑尾山までの標高差は、約400㍍。風が吹けば涼しい。画像の右向こうは西方向、つまり見えそうで見えてない日本海です。

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ミヤマアカイロシラネソウ(w 可憐。

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さらに登ったところで振り返る。これからワタシが歩いて行く、関田山脈を縦貫させた「信越トレイル」がクッキリさわやかに見えています。
左手前に沼の原湿原や希望(のぞみ)湖、たなびく雲を山頂にいただくのは、ルートのほぼ中間に位置する鍋倉山か仏が峰か。そこから左奥へと霞む山の連なりも、これから歩いていく道がある。
全長80kmってのは、見た目にもインパクトがありますね。

そういえば、この関田山脈の稜線上が「信越」、つまり信州=長野県と越後=新潟県の県境になるワケです。ずーっと県境を歩いていく。画像の左奥側は新潟の日本海沿いの平野で、画像右側には、千曲川沿いの飯山の盆地がある。
ここから見てとれるように、この関田山脈は、屏風のようにペラペラ薄くて長いワケです。それが海際にそびえ立っている。だもんで今どきのような冬の季節は、日本海から吹きつける風がこの「屏風」にブチ当たって、ハンパない大雪をこの山脈に降らせることになるんですね。

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リフトの向こうに見える凛々しい山は、妙高山。

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山頂目前で、汗ダラダラ(汁 2年前、南アBPの初日に熱中症となってヒドい目に遭遇したんで、「塩タブ」をむさぼり喰いながら歩いています。
ちなみに、今回からカブリものを新調。アウトドア・リサーチ(OR)の「シアトル・ソンブレロ」で、初めてゴアテックスを素材に使用したロング&ベストセラー・ハット。いや、数か月前、「A&F」銀座店の閉店セールを覗いたらコレをポッキリ半額で投げ売りしていたんで、飛びついたんです。

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7:55、斑尾山(1,382㍍)に到着。
「信越トレイル」の起終点であるコトを誇る、シンプルなテーブル状の道標があります。ココと天水山山頂(80km先、北上コースのゴール地点)の2ケ所にしかない、、ちょっと旅人のプライドをくすぐってくれる存在です。

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しかしこの山頂は樹木におおわれていて、眺めは何もありません。で、絶景ビューがひろがるというココへ、往復15分ほどのピストンを。

ところで、標識の下側にある、白地に緑で「ST」とデザインされたプレートは、信越トレイルのルートマーカー。これも北米の「アパラチアン・トレイル」などに倣った美点でしょう。トレイルの各所に、さまざまの目的で掲げられています。



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おお、すばらしい。右から、妙高山、黒姫山、飯縄山。そして手前に野尻湖。風が強い。
このデジカメ「IXY410」は24mmとかなり広角なんですが、入りきらないパノラマビュー。

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山頂の十二薬師さま。唱歌にも歌われてきた斑尾山、縁起・由緒がビシバシです。

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8:30、デッパツ。「信越トレイル」80km、4泊5日のスルーハイクのスタートです。

しかし、いきなりエンタテインメンツに遭遇して、カブリつく(w いやその。このラクガキ、すごいよ。年季が入りまくりです。1985年3月の日付が2ケ、見てとれる。昭和時代、それもバブルが始まる前という大昔です。むーん。中学校のクロカンスキー教室かなにかでココまで来て、ボールペンでコッソリとカキコしたのかしらん。きっとソイツは、今ではラクガキした自分と同じ年齢の子供がいるかもネ。

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これが有名な、どえらく高い位置に取りつけられた看板。

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雲がとれて、絶景度がアップ!
それにしても、夏のスキー場のビジュアルってのはインパクトがありますね。ミクシの登山系コミュには、パスタの茹で汁を地べたに捨てるのはヤメロとか、ダブルストックのゴムキャップは外さずに山道を歩けなどとホザくベテランを気どるアホが数名いるが、この「眺め」についてはどう考えるのか、ご意見を聞きたいところ(w

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スキー場の林道コースをガンガン下っていきます。カラッと暑い。前方には関田山脈の連なりが。そして日本海も望める。
このころ、ソロ・トレイルランナーに抜かれました。1ヶ月後に実施されるトレラン大会の下見なのかな。レース用のコース指示標も、このあたりではたくさん見かけました。

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ふたつ合わせると、マダラオってのは大規模なスキー場なんですね。

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万坂峠に向け、さらに林道コースを下る。日陰はありがたいと思いましたよ、そういえば。いま、真冬に思いだしたヨ(w
ふり返ってみますと信越トレイルでは、ありとあらゆる種類の「道」を歩きました。これは土のダートね。ブルのキャタピラ跡、ちょっと歩きにくい。

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「あらっ」。ココで気づいた。モンベル「ツオロミー・ブーツ」が壊れている。内側3ケ目のアイレットが外れちゃっていますね、まだ初日だってのに(汁 お願いだから最後まで持ってくれ。
この登山靴、4年間で40日くらい履いてきたハズ。もともとサイズが少しキツかったワケですが、なぜか知らん、今回は「おかしい。両方とも、えらく長さが縮んでる」。そんなコトが起きるのかフシギではあるが、これまでより両足の親指が当たるのは、事実。
この靴のせいで、この山旅では指先を常に丸めているという、苦しい歩きかたを強いられました。

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9:40、万坂峠(910㍍)を越える。
この眺め、なんつーかその、脱力しますね。下りきったら、いきなり舗装道路が登場する。目の前を観光客のクルマが走り去っていく。まあ、ココまでにもスキー場のホテルみたいな施設がルートから見えたりと、「人工臭さ」は横溢していましたが。
「なんだよコレ、風情がないな」。まあその。このセクションは昔から観光ハイキングエリア・スキーエリアとして広く開発されてきたのでしょうから、これから進むエリアとは異質の賑やかさを備えるというのは、わかります。

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峠を越えると、袴湿原。ごく狭いし、乾いていたので面白みはナシ。

ところで、ここから数日間分の画像、すべて真四角になっちまったコトを読者諸兄にザンゲいたします。いやその。このときセルフタイマーの写真を撮ろうとして、初めて(購入して9カ月くらい、たってるワケですがw)設定をイジっていたら、なんか知らん、画像フレームの設定を変えてしまったみたい。
そうしてソレに気づかず、今までどおり「横長」の感覚で風景をトリミングしちまっていまして。ああっ。穴があったらブチこみたい。もとへ。入りたい(w

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この直後、袴岳への登りにかかるあたりで、コレに遭遇。おお、いるんだね、クマさん。
そういえば、この数日前、YH「みゆきの杜」のオーナーに「熊鈴は必要か?」と聞いたのでした。持ってたほうがイイだろうとの返事でしたが、ご自身はクマを目撃したコトは無いとも答えるし、まあその。終日チリリンチリンとノイズ垂れ流しながら歩いていたら、なんか精神的にオカシクなっちまいそう、そう考えて買うのをやめた。

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キモチのいいブナ林の登りが続きます。万坂峠までのスキー場エリアとは違い、樹木におおわれていると涼しさが段違い。

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11:10、袴岳(1,135㍍)に到着。背景は妙高山。信越トレイルでは数少ないビューポイントのあるピークですが、そんなのは、歩き終わってから知ったコト(w
地図を見ると、スタート地点の斑尾山からは、西北西のアラヌ方向に逸れるというイメージがありますが、じつはココからゴールである天水山まで一直線になっています。珍しく山頂には木のベンチがある。20分ほど大休止しました。

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赤池へと下るトレイルは、カンカン照りでムシどもがウヨウヨ飛ぶ、荒れ気味のブッシュ・ゾーン。ベトナム戦争でジャングルマチェットを振り回しながら進軍する米兵たちのキモチを味わえました(w

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山道を下りきると、砂利のダート林道に出ました。真横には、沢清水が「ウッフン♪」とウインク。
「ぐぐぐ」。煮沸とか浄水とかが脳裏をよぎるコトなく、ザックを投げおろして外付けしているシェラカップですくう。飲む。「ぷはーっ」。ちょっとナマぬるいけど、最高。なに、少しくらい下痢したってかまうもんか(w

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本日のキャンプ地・赤池まで、こんなアタマク~ラクラの林道を2kmちかく歩く。
後ろからは、4スト単気筒のオフロード・バイクのオトが。「やや?」。どうやらワタシが下ってきた登山道にアタックしているみたい。「バカチンが」。ケモ道なら、他にナンボでもあるだろうがヨ。「XR」だったが、林道をヨタヨタ歩いているときに追い抜いていった。

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12:40、赤池に到着。
2階建てのきれいなキャビンがあり、トイレと水場(要・濾過。水道の蛇口から沢水が出てくる)が使えます。中を覗くと、カギがかかって入れないが、集会室というか、雑魚寝できそうな木の床のフロアが2階にある。カンカン照りの昼下がり、芝生の上で先ほどの馬鹿ライダーが、2階のベランダでは現場関係のオッサン2名が昼寝していました。

ちなみに、信越トレイルをスルーハイクすると、自販機のジュースを買えるポイントは、5日間のうち3日目に泊まる「グリンパル光原荘」の管理施設、わずか1ヶ所のみ。ちなみにビールは里に下りるまで調達不可能です。
ワタシの近年の登山体験からすれば、北アや南アルプスはもちろん、あの飯豊連峰よりもインフラの無い隔絶された場所という点で、ココはハードルが高い。涼しい季節ならともかく、汗ダラダラのこの晩夏には、「炭酸、飲みてえ!」という飢餓感が強かった。

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赤池というのは直径50㍍くらいの小さな貯水池。天然モノではなく、人造かも知れない。
そしてキャンプサイトは池の畔にありました。このサイトは、新たに造成された「信越トレイル」オフィシャル・キャンプ場2ケ所のうちのひとつ。2011年の夏ごろに整備し、この年(2012年)の雪解けを待って、6月末から営業を始めたワケです。

キャビンから100mくらい離れた目立たない場所にある、ブッシュ帯を刈り払っただけの小さな広場で、パッと見ではエリア手前の2ヶ所くらいしか、テントを張れそうにない。いやその。追加整備をしていないようで、ブッシュが伸び放題。もちろんキャンプ場の管理人なんかいない。そしてこの後も、定時見回りといった行為は無かった。
さらに「あれ?」と思ったのは、この看板です。「利用料金、無料」とある。事務局のサイトでは、こうなっているのに、ナゼかしらん。もちろんワタシは1泊1,000円也を、事前に銀行振込みしています。
ちなみに、事務局が運営している3ケ所のキャンプ場(「とん平」は未確認だから不明)には同じ作りの看板があったが、無料と書いてあったのは、この赤池のみ。

そういえば最初、キャビンの前の広い芝生広場がキャンプ場なのかと思いました。ホントのサイトよりも眺めが良くて、キモチ良さそうに思えた(w ただし、日中は少なからずクルマが近くを通過するポイントで、この点では正しいサイトのほうが人目につかなくて、ずっといい。

ワタシはこのコースを「キャンプでスルーハイク」して、さまざまの感想をレポートしていますが、やはり「テン場」の状態というのが、大きな関心事になる。「暮すような山歩き」が好きだからですね。
つまり、トレイルの状態とキャンプ地の状況、この2項目を均等に注目しているワケです。この目線では、残念ながら、「信越トレイルクラブ」事務局のキャンプ場の運営に対する「違和感」(怒り、ではない。ガッカリさせられちまう感ってなニュアンス)がある。
それは最終キャンプ地の「野々海」でピークを迎えたんですが、これはまた後ほど。

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生まれて初めて、生水の濾過作業をしているところ。
お手軽な浄水器として売れているらしい「スーパーデリオス」の兄貴分、ドリップデリオス。8月に「ナチュラム」がバーゲン価格の3,000円で大売り出し、さらに送料無料キャンペーン。グッドタイミングでゲットできました。

3㍑の水を一回で濾過できるから便利というフレコミですが、しかしコイツはイマイチ扱いにくいモノだった。ともかく、時間がかかる。水滴が「ぽた。ぽた。ぽた。」状態。間違っても「ぽたぽた」ではナイ(汁
メンドくさくなって「まあ、いいや」と、そのまま生水を飲んでました。腸の性能が極端に劣化しているワタシではありますが、いきなりハライタになるとかゴロゴロ鳴り始めるというコトも無かった。「むーん?」。なんだ、飲めるんじゃん。山の中とかバイクで走るダート林道ワキの沢清水と同じようなもの、同じレベルなんじゃないか?

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ニワカにお空がかきくもり、霧雨が降り始め、しばらくしたら止む。こうなったらもう、飲むしかないのです(w 好みのバーボン「ジンビーム」の水割りをチビチビと。地べたには、アリさんがいっぱいでキモチ悪し。

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今合宿のブリリアント・ニュー・アイテム、パウチ入りのスパムをつまみに。ちょっと焼き目を入れて一味唐辛子で味付けしようと思ったが、チタンのクッカーは甘くなかった(w いや、使いものにならんとは聞きますが、やわらかいソーセージくらいならイケるでしょ、そう考えたワタシがアホでしたよ、ええ。
とはいえ、今回の唯一のアルミ製クッカー「ラーメンポット900」ならキチンと焼けるはずですが、コーヒー用の湯も沸かすから、こうした焼きものはしたくなかった。

あいかわらず雨は降ったり止んだり。すると、遠くからチリンチリンと鈴の音が近づいてくる。ナンダナンダ。なにかの行者か。
答えはトレランの兄ちゃんでした。小太りのジミー大西似。小走りで、歩くよりはちょっと速いくらい。熊鈴がヂャリヂャリ鳴ってるが、なんか精神に異常を来さないか心配になるほどのノイズである。
「あれまァ」とバーボンをすすりつつ見ていたら、兄ちゃん、クルリとワシのいる右に振り向いて、なぜかワシを睨み据えながら首90度固定のまま無言で視界から消えていった。むーん。熊鈴のデストロイっぷり、恐るべし(w

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晩メシは、アラビアータ・ソースをぶっかけたマカロニ、うずらの燻製卵添えが主食。つまみにカルパス半本。そしてフリーズドライのオニオン・スープ。

19時ころ、シュラフに入る。初日でもあって大いに疲れているハズなのに、2時間くらいで目がさめてしまいました。標高は900㍍くらいの場所ですが、暑かったのかな。それから1時間ほど、エレキで照らしながら地図を眺めていた。



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