ラード・アラモード

アウトドア好きのオッサンです。山系バックパッキング、サバゲ、林道野宿ツーリング、好きなモノ、好きなコト、昔ばなし(w のんびりと、自分の興味をご紹介します。

掘ったイモいぢるな?

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Author:ラード
千葉県在住
バイクはXR250「Baja」
クルマはE46「325i Touring」
メインアームは「SIG552 SEALS」


林道焚火野宿のバイク旅と
サバゲ、そして
バックパッキングの世界を愛する。
風流なオッサンとなるべく
奥義を研究する日々(w

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源流から岩稜へ 3日目

2009/08/13(木) 17:31:12

P1020345.jpg

【7月27日】
4:45、起床。相変わらずの雨。そういえばワタシは入山前までカゼ気味で、痰がからんで鼻声で鼻づまりだったんです。昔みたいに山に入れば気合いで直るわい、なーんて思っていたんですが、ちっとも快方に向かわぬ(汁 ジジイである。テンションさらに下降。
コーヒーを飲み、FD野菜ぶっこみラーメンを喰いつつ考えました。結局、この場所での延泊はやめて「高天原(たかまがはら)山荘」に素泊まりと決める。この濡れモノたちを何とかしたいと思ったワケです。ブログなどで見る限り時が止まったようなオンボロ小屋なんですが、乾燥室があるんじゃなかろうか。もともと、ココ雲ノ平から昔と同様に、軽装で高天原の露天風呂をピストンする予定だったワケですしね。すべてキャンプというコンセプトが早くも崩れてしまうけれど、まあその。空いてるだろうし面白い体験もできるでしょう。

隣りのオカシイ学生たちはさらに絶叫しまくっている。聞き耳をたてると、どうやら皆で「晴れろ」祈祷をしているらしい(w もちろん五月蠅い。ダラケた雨中の撤収が重なってしまった。朝の儀式後、コモンらしき若いオトコと会話。「ひとりで山に入るなんてスゴイと話していたんですよ」と。「そうかい。山は独りがイイんだよ。ところでドチラの学生さん?」「アザブです」「麻布…、(獣医大とかあったな)大学?」。ココで衝撃の発言が。「いえ。高校です」と誇らしそうに。フーン。ナニゴトも紙一重な連中って存在するんだね(w なんか今回は高校パーティに惑わされるなあなどと苦笑しつつ、6:30、デッパツ。ちなみに例の千葉MTK高のテント2張は、テン場にひとり取り残されています。動く気配ナシ。本日は沈殿なんだろうか。

P1020348.jpg

小屋から登山道は分岐します。火山岩のようなエッジの立った黒岩が累々と積み重なる、道と言うかルートを上ったり下りたり。雨は変わらずジャバジャバ。レーションのジップロック袋も開けられないような降りでした。
そんな中で注意しいしいカメラを出して撮影していたんですが、ドコか一時的に不調になっちまったのか、ごらんのように画像データが小さく荒いもの(これで最大サイズ)に。もちろん帰宅後に気づいたコトですがね。雨のバカ。

P1020350.jpg

黒岩累々が終わると、樹林帯の下降が始まります。水ハケが悪い登山道の水たまりを突破したり、まるで沢下り状態を続けるうちに、ブーツが浸水してビショ濡れに。汗をかくような気温ではないから、それほど不快ではなかったですが。テントは濡れてザックはそれ自体も水分をたんまり含んで肩に食い込む。
そんな中、向こうから歩いてくる登山者に見覚えがある。池袋駅でバスを待つ間のコンビニで見かけた男性です。小屋泊まりだからザックは軽く、昨日はタロベエから余力を持って高天原山荘まで入ったとのこと。「明け方の雨、すごかったでしょう」と聞かれましたが、ずーっと悪かったからとくに印象はないんですがネ(w 「雨の雲ノ平もイイもんですよね、尾瀬みたいで」には少しムッとしたが、「昨晩の宿泊者は5名でした」にはトキめいた。おまけに乾燥室もちゃんとあるとのこと。ヨーシ。

P1020375.jpg

岩苔小谷を渡る簡易橋を過ぎたあたりから、降り続くものの空は少し明るくなってきました。そして、いきなり視界が開けてニッコウキスゲが咲き乱れる平原が眼前に。おお。素晴らしい。こいつはご褒美だ(ちなみにこの画像は後に撮影しなおしたものです)。

P1020381.jpg

10:00、平原のスグ奥にある「高天原山荘」に到着(これも後に撮影したもの)。は。なんか画像が歪んじゃいないかト。いや、ご主人。アンタが正しい(w なんたって築60年くらいは経とうかという建物です。かつてこの小屋でバイトしていたという「町内の山」の筆者によるグッジョブな考察もあります。もともとは飯場なのだ。近々にも建て替えられるコトでしょうが、この古き良きお姿の最後の時代を共有するほうが断然イイ。

素泊まりの料金は、5500円。ヨタヨタしながら小屋内に入ろうとしていたら、テラスで本を読んでいた姉さん(ワタシがこのように表記する場合、年上を指します)が世話を焼いてくれました。どうやら雨で延泊を決めこんだらしい。素泊まりとはいえ、ワタシが営業小屋(布団で寝られる山小屋)に世話になるのは、1977年3月の赤岳鉱泉以来のハズ。つまり高校生のときからこのかた、テント泊以外ならば避難小屋と冬季小屋のみで生活してきたワタシなのです。スジガネ入りとホメていただいても結構、そんなムード(w

P1020368.jpg

雨も小降りだから、腰を落ち着ける前にと、カラ身で15分くらいの場所にある露天風呂へ傘を借りて出かけます。
下り気味の穏やかなトレイルを行くと、やがて風呂が現れました。橋を渡った右岸に露天が3ケ所と、後で気づいたこの撮影ポイントの右20㍍にも小さい露天がひとつ。ヨシズで囲われた立派なものは婦人用で、殿方はその右に踏跡が見える風呂へどうぞ、とのこと。昔はどうだったのか、やはり思い出せず。

とくに「温泉イノチ」っつー人種ではないワタシですが、ココはやはり超絶のロケーションという存在意義から、浸かるに値する露天風呂だと思います。なんたってもっとも近い登山基地「折立」からでも徒歩で2日かかる。さらに主稜線から遠く外れているから、いつでも静か。そして神秘の天然にごり湯。コイツはロマンです。

P1020361.jpg

湯はぬるい。夏以外ではつらいかも。うれしいコトに、いつの間にやら雨は上がっていました。後からやってきたオトコ2名、60代の山岳サークル所属の人たちと語りあいながら、長風呂を楽しみます。トムラウシ遭難事件のこと、ツアー登山のこと、百名山のこと。彼らオトコ2・オンナ2名のパーティは、黒部湖から水晶を越えてやって来たと。ルートがスグには合点できなかったワタシ、「え。つまり読売新道をわざわざ上がってきたってコトですか?」「そのとーり!」「め、めずらしいコトやりますねえ(w」で、大盛り上がり。 
他にも「北アから海抜ゼロの日本海へ」で有名な栂海新道を、やはり上がったとか。「めずらしい(ry」。なんでも、ツガミを開拓した「さわがに山岳会」の連中に焚きつけられてやったとかナントカ。ワタシはイチオシ本「黒部の山賊」の紹介をしたり。ちょうど今、ワシらはあの物語に描かれた現場にいるワケで、その韋駄天のごとき山賊たちの凄さが身にしみて理解(たとえば、三俣山荘を出て、この風呂の数km下流にある上の廊下「立石」でイワナを釣りまくって、再び小屋に日帰りで帰還する)できるから、これも大盛りあがりなのでした。

P1020363.jpg

ところで、今回の山旅で「ココは覚えてる!」という場所はこの露天風呂のみ、だったんです。手元に数少ない昔の写真が残っていても、それは写真にある光景を記憶しているだけというコトが分かった。ティーンエイジャー最後の夏に鮮烈な印象をもたらしたに違いない初めての北アルプスでのさまざまな出来事は、しかしキッチリと30年を経て、ほぼ全てが霧の彼方に去ってしまったというワケですね。
それが、昔の写真と同じ青味がかった乳白色の湯に大量に含まれる湯垢、否。「湯の花」を見たときに初めてフラッシュバックが起こったのです。「これだ!」。ご一緒していたオッサンたちと楽しい語らいをしていたから、おセンチな気分にはならなかったけどネ(w
1979年の8月アタマ、であったか。半月あまり続く縦走の息抜きの日、雲ノ平に張ったテントをカラ身でデッパツしたワシら4名は、飛ばしに飛ばして10日ぶりくらいとなるこの風呂で汗を流したのだった。
硫黄臭が充満する中、「このお湯って酒カスみたいな垢みたいなのがスゴイっすね。中をグルグル対流してるもん」「そりゃオマエ、湯の花っつーんだ」。ホモっ気のあった某先輩が曰く「それがボクのお肌をツルツルにしてくれるんだヨ」とのたまい、いきなり流し目をよこしつつ「イオナ、わたしは美しい」。ワシら声を合わせて裏声で叫ぶ。「イ~オナ~ァ」。
まあその。ワタシ、バカさにかけては何ほども進歩していないという自信があります(w ちなみに、あの特徴的なテレビCMは近ごろトンと見ないものの、IONA化粧品は今もキチンと商いをしている模様です。

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明るくなったトレイルを軽やかに戻り、この旅で初めてビールを飲もうと思いました。

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やはり、この風景を愛でながら飲みたい。モルツ600円、価値あり。

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ニッコウキスゲは、やはり7月が最盛期の高山植物なんでしょうかネ。

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ああ。ヒーリング。それにしても、当初の予定とした「雲ノ平からカラ身で温泉ピストン」なんてハタチのころと同じコト、本当にしなくてヨカッタ(w そんな無茶をしたらカラダがガタガタになったに違いありません。

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まったく違和感がないランプの宿。でも、旅館でコイツを売りものにしてるトコロを有り難がるキモチは、ワタシには分からんね。暗いだけじゃん(w この小屋も物資はヘリによる空輸とのこと。だから最奥の場所とはいえ、ビールなどの価格は他と同様の設定というワケでしょう。ヘリならば、ココもタロベエも「ごく近所」みたいなロケーションですからね。
さて、肝心の「乾燥室」だ。3畳くらいの小部屋中央に石油ストーブが15時から焚かれ、その天井には針金が網目に張られて針金ハンガーに濡れモノすべてを吊るして乾かすというシンプルなシステムです。ワタシはこのおかげで、テントもザックもパンツもタオルもキッチリ乾かすことができました。

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お天気は、また降ったり止んだりと目まぐるしく変わりました。広島からやって来たオッサン3人組が、クチが悪くて愉快で。ワタシが高速バスのハナシをしたら、そんな便利なアクセスが広島には無いと羨ましがるのはイイとして、「今、高知から北アに直行するバスがあるらしいよ」「えっ。そいつは許せんのう」「だいたい高知なんて(ry」。あるいはオッサン2+オンナ(若い)1名のパーティが雨具にスパッツまでフル装備で温泉に出かけたのを見て、「彼ら、スパッツ付けたまま入浴するんじゃないの」などなどと。うひー。ハラがよじれるではないか(w

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これはワタシの寝場所から見た2階の様子。ちょっと分かりづらいですが、両窓際と部屋中央に布団が並び、足先に見えているのは中央列の布団。ちなみに画像左側にも同じ数の布団が並んでいる広さです。1階にも布団10枚分くらいのカイコ棚式寝室がありました。この日の宿泊者、前日よりはグッと多く、25名くらい。でも、その程度であれば布団1枚に1名で寝られ、両脇の布団は空けている状態。これは天国です。

P1020388.jpg

自炊組はウッドデッキのテラスで炊事、これがルール。雨の中、天井があるのが左端部分のみだからスペースは僅少。この日はワタシ以外に露天でご一緒したオトコ2・オンナ2名のパーティと、はるばる鹿児島からやって来たソロのオトコ34歳氏の6名でした。
もちろん他の宿泊者は8500円だかで2食付きで泊まり歩いているワケですが、うーむ。幕営主義のワタシからすると、年に1回だとしても相当にリッチな旅行ですなあ。ところが、女性のひとりが山小屋におけるメニュー事情を解説するのだ。「最初の晩、オカズがてんぷらだったのよ」「すごーい。うれしい、なんて思った」「でもね、その次の日の別の小屋でも、さらに次の日も、やっぱりてんぷらだったのよ」。おおう、なるほど。山小屋でのリッチな食事はてんぷら、そんな記号と化しているト。勉強になるなあ(w まあその。毎晩カレーライスと聞いた昔よりはグレードアップしてますけど。そういえば、このときのわがメニューはキーマカリー・ライスだった。

ワタシがヒトの顔写真を撮るという志向がないため、こんな画像しか貼れませんが、このテーブルはじつに話題豊かな楽しい夕餉になりました。ビックリしたのが鹿児島クンで、彼の家族が雲ノ平で「集中登山」をしようとしているワケ。父親の誕生日を祝して長男の彼は折立から、次男が槍から、そして何と両親は鹿児島から長駆マイカー(ETC、片道わずか2千円とか。まるまる2日間のドライブとか)で雲ノ平を目指していると言うんです。ゴイスー。それが打ち続く荒天(北九州エリアが豪雨でヒドかったらしい)で予定が乱れ、このエリアの小屋同士の定時無線交信で宿泊者リストから両親の足跡が判明、明日、雲ノ平で無事に集合できそう、とかナントカ。なんともスケールがデカい、いいハナシです。つーか、ワシは彼が持っていたあの絶版クッカー「カスケードカップ」に目が釘づけだったワケですが(w

小屋の消灯は20時ですが、ワタシは19時半に就寝。やっぱり布団はイイものだ。少なからず傾斜しているので足元方向に10cmほどズリ落ちましたが、熟睡できました。

バックパッキングCM:4
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コメント
面白そうですね~
山小屋泊まりも・・空いてれば楽しそうですね~
混んでる時の話しばかり聞いてるので・・恐れていたのですが・・(笑)
チャイ #-|2009/08/13(木) 18:58 [ 編集 ]

>チャイさん
だってココ、主稜線から外れた北アルプス最奥の山小屋ですもん。
今ごろは分かりませんが、7月はホントに登山者が少なかったしネ。

1976年のGW、高2のワタシが初めて泊まった山小屋が、八ツの赤岳頂上小屋。
真教寺尾根からピストンしたんですが、ブタ混みでしたねー(w 
詰めこめるだけ詰めこんで、布団1枚に3名だ。もちろんサシミ、上を向いて寝られず横向きだった、ような(汁

ま、ソレがトラウマになって、ワタシは山で幕営ってのを重視するようになったワケです。

ラード #-|2009/08/13(木) 20:12 [ 編集 ]

私も1982年以来小屋泊まりしてないんですよ。
元々、小屋泊まりなんてさせてもらえなかったですしね。
同じく散々な目に合って、それ以来していません。

カスケードカップ、私も大事に使ってますよ!
未だに使っている人と会った事はありませんが(汗)
さんぽ #NA.gAtnk|2009/08/14(金) 01:18 [ 編集 ]

>さんぽさん
おお。さんぽさんとはモロにカブリますね(w
今度、どっかの幕営地で、思いっきり昔バナシをしましょう。

カスケードカップ、ウラヤマシス…。
そういう「目利き」がナイもんで。あったらヤフオクでお小遣いをたんまりゲットできたのに(w
あっ。ホットンのビリーなら持ってます。ドロドロで売りモンにもならないけど。
ラード #-|2009/08/14(金) 10:40 [ 編集 ]
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