ラード・アラモード

アウトドア好きのオッサンです。山系バックパッキング、サバゲ、林道野宿ツーリング、好きなモノ、好きなコト、昔ばなし(w のんびりと、自分の興味をご紹介します。

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Author:ラード
千葉県在住
バイクはXR250「Baja」
クルマはE46「325i Touring」
メインアームは「SIG552 SEALS」


林道焚火野宿のバイク旅と
サバゲ、そして
バックパッキングの世界を愛する。
風流なオッサンとなるべく
奥義を研究する日々(w

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源流から岩稜へ 5日目

2009/08/17(月) 17:35:29

P1020471-1.jpg

【7月29日】
もっとも天候がシビアな一日が始まりました。4時半ごろ、いったん目覚めるも雨音強し。二度寝をします。次に目覚めたら、5:30。テントのジッパーを開けたらビックリ。周辺が池になっています。まだ新品と言っていいわが「VL-12」だから、ボトムや天井から浸水などは無いものの、しかしコレではマズイですね。
コーヒーを飲みながら考える。延泊するのも楽しくなさそうだし、黒部五郎のピストンも天候が悪けりゃタダの徒労だし、今から槍の肩には辿り着けん。それならリエゾンの一日として双六小屋まで少し移動すっか、そう決めました。翌日の槍までの行程をラクにするためですね。

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フル装備(もうメンドーだから入山以来まだ履き換えていないツンパの上に直接、雨具のズボンを履きましたw)の上、本降りの中、撤収してから小屋にトイレを借りに行きます。
高天原山荘で最初に世話を焼いてくれた姉さん(昨日の朝、出がけに話したときは今日もまた延泊するかも、なんて言っていた落ち着いたムードのイラストレーターです。岩苔から巻道経由で上がってきたところを、ビールを外で飲んでいたワシと遭遇。いったい食事つき小屋泊まりで何泊しているのか、ワタシには考えられない優雅な休暇の過ごしかたに憧れますね)が、再び世話を焼いてくれました。
小屋内にあるトイレだからブーツを脱ぐワケですが、すでにビショ濡れ雨具のワタシ、ズボンを脱いで下半身はツンパ一丁で特攻しました(w 今シーズンからバイオトイレに改造したとのことで、一番きれい。カミはダンボール箱ではなく、面前に開いたスリットから専用コーナーに捨てました。

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再び姉さんとお話しなど。とはいえ、またまた「山賊」のネタを押し売りですが(w 彼女、その昔にもこの小屋に泊ったことがあり、そのときの夕食には主人つまり「山賊」の著者が自ら仕留めたというクマの肉を振舞ってくれたと言う。むは。ヒトに歴史ありレベルのネタですね。それでも、彼女くらいのキャリアある本好きのヒトが「黒部の山賊」をご存じないと。むーん。これはPRのやりかたに根本的なモンダイがある、そう考えざるを得ないわな。
この雨の中をカラ元気で出立せんとするワタシに、「強いですネ」。このコトバが強く印象に残りました。根源的なヨイショをブチかまされた、そんなムードです。「強いですネ」。そうだ。俺は行かねばならんのだ。お名前はと聞かれて本名を言いましたが、より分かりやすいはずの当ブログタイトルをお知らせする爽やかなキモチには、イマイチなれなかったシャイなボクさ(w

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そんなこんなでデッパツは、7:40。おっと。三俣蓮華への上りは登山道が沢と化しています。その流れがごく自然にテン場へと続いているワケか。そりゃ、池にもなるなあ(汁 ちなみに入山してから一回も電波が通じないファッキン・シットな「au」のカシオ携帯が防水仕様なのを思い出し、この日のみ数枚を撮っています。

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8:20、双六へのトラバース道分岐点着。15名くらいの大規模な登山ツアーのパーティと遭遇しました。同じルートを進むらしい。登山史上に名を残すだろう「トムラウシ」大量遭難事件の直後でもあり、ワタシは彼らに興味シンシン。

というのもワタシが現役当時、そんなパッケージは存在しなかったから知らんワケ。いや、すでにあったのかも知れませんが、北アや南アは対象エリアでは無かったんじゃないか。登山ツアーってのは平成以降、「中高年登山」と「百名山」の2大登山ブームを背景に拡大・充実した旅行システムだと思う。
昔はともかく山岳会とか登山サークルに所属するしか方法がなかったですからね、初心者が高山に登ろうと思った場合は。「組織所属からオフ会参加へ」、今どきのライト風味な流行は、高齢者の登山という遊びにもキチンと当てはまるワケでしょう。
まあその。あらゆる点でツアー登山は無意味と断じる「現在」のワタシですがネ、しかしながら今から15年後、長年の宿願ながら未実施のままだったトムラウシ山にコミコミ20万円で登らしてやりまっせと囁かれりゃ、ちょっと考えちまうかもだ。その場で山友だちの絆が生まれるかも、そんな期待もしてサ。

このツアー・パーティ、ガイドはおそらく3名で、60代くらいのオバサンがメイン。この朝はたぶん黒部五郎の小屋を立ち、今晩は双六小屋にて3泊目なのだろう。翌朝、双六で撤収中に再び会って、新穂高方面に下山していきました。悪天下でも早朝から行動して完遂しているから立派です。まあ、ツアーなんだから当然でしょうが。でも立派なのは、こんな天を呪いたくなる状況でもオバサンたちは皆、陽気なんです。グッジョブ。

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双六のトラバース・ルートは、こんな様子。残雪は多いですね。ルート上に風はなく、このころは雨が降り止んだりして、快調でした。

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これはガレ場のちょっとした上り。あのツアー・パーティがこちらへ向かってきています。

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コイワカガミ。カメラの収納には、こんな天気が続くから気を使いました。ザックの左肩のポーチに地図と一緒に入れています。シリカゲルを2ケ入れたジップロック・中にジップロック・小を2重で。撮影時はカサが欲しかったなあ。あるいはツバがデカいキャップとか。

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立派な施設の「双六小屋」には、11:00、早々に到着。その直前、巻道から稜線上に出た途端、すごい東風が吹きつけてきました。キャンプの受付をしようと玄関を入ると、朝、三俣の小屋で見かけた母と息子が小屋の主人に山行の苦労を猛アピール中。野口五郎あたりで遭難しかけた老人と一緒だったとか。するとこのオバサンはブナタテを上ったワケか。それは小屋泊まりとはいえ立派だが、ともかく五月蠅い(w そして主人も受付をしているワタシに分かりやすい差別をしたり。まあその。このふたりにコーヒーを淹れて差し上げてるワケね。しょせんワシは幕営代「500円也」の客ですよ、だ。ケッ。

ココにキャンプするのは初めてのワタシ、兄ちゃんに場所を聞いて小屋裏すなわち風上となる広い稜線東側の鞍部にあるテン場に出てみて、いやもうビックリ。ものすごい暴風雨だ。そして風を防げる工夫が何もできない、タダの風の通り道。ナニモノも飛ばされぬよう、注意しつつテントを設営し終わるのに、なんと小一時間もかかりました。雨で濡れたポールはツルツルすべり、テントポール末端をブチこむキツいポケットに入れにくいったらない。思わず呪いの雄たけび。ステラリッジはココがアンチ・スリップ加工してあるらしい。さすがモンチッチ。
さておき、フィニッシュはデカい石を運んできて、四隅のテクノーラ製ガイラインをギッチギチに踏ん張らせます。この風に対抗する唯一の生命線だ。頼むぜ。

建て終わって撮ったケータイ画像がコチラです。前日からいるのだろうか、モンベルULドームシェルター(あるいはODボックスのUL-UNO。ミニ・タープをフライ代わりにしている)が完全にヒシャゲている。中にヒトがいるのか分からんが、これじゃあ、おっつけツブレちまうだろう(夕方に外へ出たら、消えていた。小屋へ逃げたのか)。
その後、高校生らしきパーティが大騒ぎで2張り、設営していました。この晩、結局、この人気キャンプ場は2パーティ・3張りのみだったのだ。画像でお分かりのように、風は左(=東)から右へと吹いている。フライ短辺の真ん中を引っぱれない「「VL-12」だから、風で押されたフライシートと本体ウォールが密着して浸水しないように、大きい石を間に置いて防ぐ細工をしています。

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テントに入ってしまえば、とりあえずコッチのもんです。前室には石で囲って転がっていかぬようにした濡れたブーツを置いてあるくらい。フロアも何もかもビショ濡れなので、テント内でストーブをバシバシ焚いて強制的に乾かしにかかりました。え。ああ、自己責任でね(w 

お昼くらいからずーっと狭いテントに引きこもっているワケですが、このサイトは砂地でフラットだから、まだラクですね。リッジレスト・マットを座イスに変える新兵器の「コンパック・チェア」、安楽。このようなシチュエーションのためにあるよーなモンだ。しかし、テントをバタバタと揺るがす暴風とバリバリとフライに炸裂する雨音が恐ろしげで、とても新撰組ネタの小説を読むよーなムードではない(汁 大音量でウォークマンを聴いていました。
このときは「1970年代・洋楽ヒット」、CD6枚分のコンピ・アルバムがジャストフィット。この撮影時は、懐かしや「エマニエル夫人」のテーマソング(w 映画は映画館でしか観られぬその昔、封切りの翌々年だったか、高2のワタシは友人と名画座の「2本立て」でコレを観にいったもんだ。いやその。女性客が列を成した初めてのポルノなんですがネ、まったくソフトすぎて眠いだけの内容。当時はモザイクどころではない巨大なボカシが入るから、ナニやってんだかコドモには理解できなかったんです(w

そんな70年代の洋楽集なんつーのがフィットした理由は、きょう出会った登山ツアーのオバサンたちです。だって皆さんモノの見事に正しい老婆顔プラス老婆ボイス、なのだ。いや、ワシだって来年でもう50ですがね、ワシの10歳から15歳上という世代ですよ、たぶん。1975年くらいに大ヒットを飛ばしたエマニエル夫人なころ、ケッコンするとかコドモが生まれたなんつー世代ですよ。「タイガース」(ジュリーがいた方ね)に歓声をあげ、全共闘のメットをかぶっていた(かも知れぬ)世代、深夜放送の最初のリスナー、レモンちゃんの「セイ・ヤング」にドン・マクリーンの「アメリカン・パイ」か何かリクエストしちゃった(かも知れぬ)ジェネレーションですよ。つまり「ニューファミリー」ですよ。
それが一体どうしたら、こういう昔から連綿と続く「日本の正しいオバサン」@山オンナ仕様に変貌しちまうのか。謎である。解決の糸口をあるいは摑めるかも、などと夢想しつつ、スリードッグナイトなんかを聴くワタシでした。

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14時半ごろ、意を決して張り綱をチェックしに外へ出る。相も変わらず凄まじい暴風雨です。稜線上でコレにやられたら、たまらんなあ。ヒト死にが出ているんではなかろうか。そうして、それだけで全身がズブ濡れ。再びテントを乾燥室化させます。この日、合わせて60分くらい乾燥のためにストーブを使いましたが、それで満タンだったひとつ目のキャニスターが、ほぼカラになりました。つまりワタシの食糧計画だったら「チタン地」ストーブは余裕で5日間を乗り切れるワケですね。燃費良好だ。
そんな中、太郎平のサイト以来、久しぶりにラジオが聴けました。といっても耳にスピーカーをくっつけて聴き取るという環境でしたが。ニュースが「本格的な梅雨明けは8月2日から」などとフザケたコトを言っている。ほ。ワシの下山した翌日からか。ジーザス・ファッキン・クライスト。

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前室でメシを作れず、こんなゴチャゴチャした中で、胡麻味噌タンタンごはんとサラダなど。食欲さらに減退(w この日のレーションはほとんど余ってしまいました。
狭っ苦しい天地205×左右90×室内高100cmのテントで、オマケに雨が吹き込んでくるから締め切った状態で午後をずっとコンパックチェアにもたれていたワタシですが、息苦しくて発狂するなんてコトには、ならなんだ。あれか、この黄色が明るく感じられるからなのかも。強風にケナゲに耐えている「VL-12」は可愛いくて、「ガンバレヨ」なーんて思わず擬人化しちゃうくらいです。まあその。よしんばテントが潰されたとしても、ココまでくれば翌日中には里に下れるから、それほど逼迫感はなかった。

19:50、就寝。その後は22時、0時、2時くらいと定期的に目が覚める。相変わらず全開の暴風雨が続いています。耳センをしていると、それほど気にはならんのがフシギといえばフシギ。

バックパッキングCM:8
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コメント

 いや~、連日壮絶ですな~、ここまで悪いとラードさんには申し訳ないけど「お~今日も風雨か」と笑っちゃいます(ごめんなさい)。
 その悪天の中ULドームがいましたか、正直あのテントで風雨が激しい中使いたくないですね~。2年使っているけど雨に降られたのは1回だけ、それも30分ぐらいでした。
 
 ツアー登山はたしかに以前はいませんでしたね。今はほんとに多い、しかも行程を消化するため雨でもほとんど行動している。
 ツアー客もガイドに頼りきっているし、ツアーの方も多少天気が悪いぐらいで中止したり停滞すると「あそこのツアーはすぐ中止する、成功率が低い」なんて言われたりしたら困るので強引に行ってしまう。そして定期的にツアー事故もなくならない。悪循環ですね。
IK #-|2009/08/18(火) 08:02 [ 編集 ]

いつの間にか怒濤のアップでいらしたのですね。一気に拝読させて頂きました!

端的な感想としまして、VL22を最初に買っておいて心底よかった!と感じました。
kimatsu #-|2009/08/18(火) 09:06 [ 編集 ]

>IKさん
まあその。「同情」絶賛受付中death!(w

ULドームは張り綱を取って無かったから、ポールが折れて小屋に逃げたのではと推測。
やっぱ、臨機応変にキチンと素早く対処しないと、ですね~。北アでは現金を持っときゃ、なんとかなりますけど。

ツアー登山は、ですね、いいパーティと、いくないパーティがいるコトが分かりました(w
翌々日の記事に登場します~。
ラード #-|2009/08/18(火) 10:42 [ 編集 ]

>kimatsuさん
最初からコレほど天気が悪いコトを知ってりゃ、さすがに延期してましたよ(w
「修行は禁止」がモットーですから。

でも、この翌日から状況が(すこーし)良くなってくるので、乞うご期待!
ラード #-|2009/08/18(火) 10:42 [ 編集 ]

映画と同じで、こういうときに音響効果のすごさを実感できますよね。耳をふさげば、怖さは半減する、という。

ボクも山でエマニエル婦人のテーマソング、聴いてみたくなりました(^^;;
ユウ #2DdjN05.|2009/08/18(火) 12:49 [ 編集 ]

>ユウさん
まあ、荒れ狂う冬の北アなんて昔の体験に比べれば、たいしたコトないですけど。
久しぶりですからネー。

ラード #-|2009/08/18(火) 13:24 [ 編集 ]

何と何と、ほとんど雨じゃないですか!
レインスーツが正装・・・嬉しくないですね~
私なら暴風雨の中・・テント設営はあきらめますよ~

独りでテントに篭るのは嫌いじゃないのですが・・・これだけ続くとさすがに涙が溢れちゃいませんか?

楽しいレポ、ありがとうございま~す!
チャイ #-|2009/08/21(金) 12:04 [ 編集 ]

>チャイさん
まあその、ナンダ。この日は「修行」入ってましたネ(w
でも、「断固、槍まではッ」などと思っていました。
ラード #-|2009/08/21(金) 12:49 [ 編集 ]
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