ラード・アラモード

アウトドア好きのオッサンです。山系バックパッキング、サバゲ、林道野宿ツーリング、好きなモノ、好きなコト、昔ばなし(w のんびりと、自分の興味をご紹介します。

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千葉県在住
バイクはXR250「Baja」
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林道焚火野宿のバイク旅と
サバゲ、そして
バックパッキングの世界を愛する。
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源流から岩稜へ 7日目

2009/08/21(金) 12:57:52

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3:20、目覚めて外を見るとあたりは濃いガスでした。先生がチャイというモノを振舞ってくれる。甘くて美味いね、コレ。撤収中に霧雨が降り出す。うーむ。さて、これからどうする?と考えました。選択肢は3つ。ひとつは、もちろん予定を貫徹。あるいは槍沢を下って徳沢あたりでダラダラキャンプ。あるいはこの場でダラダラもう一泊か。
テント以外はザックにパッキングしましたが、そのままちょっと様子見と決めこむ。先生は双六に向かってデッパツして行き、昨日のデキゴトを「この旅いちばんの想い出」としてラクになっちゃおーよー、なんつー悪魔のささやきがアタマを渦巻く中、ちょっと周囲が明るくなった。それでワタシは立ち直りました。いやはや。 

晴れるかどうかなんざ、もはや関係ない。ミッション・コンプリートを果たすんだ。

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30分ほど遅れてしまって、デッパツは5:40。本日は大キレットを越えて、北穂のテン場で暮らします。ほかのキャンパーたちは誰もまだ撤収状態に入っていない。

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タカネヤハズハハコ、という名の花。よくよく登山道を気をつけながら歩いていると、楽しいもんですね。

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中岳手前に現れたハシゴ場。相かわらずクリーミーなガスが周囲を覆い、東風のせいかメガネの右レンズだけが濡れる。指でマメに拭くしかないですが。

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中岳と南岳の中間地点あたり。たいして登下降はないものの、こんな瓦礫累々の記憶に残らぬ稜線が続きました。槍の小屋泊まりの2パーティが先行していきます。
このあたりで、ところでワタシはこの記事の通しタイトルにした「源流から岩稜へ」というフレーズを思いついたんです。「おお。コレだ」「カッコよろしいじゃん」「一応、韻を踏んでるし」。まあその。ヒマなときは下らぬコトを考えるワケです(w

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南岳小屋が眼下に見えるころ、急にガスが取れ始めました。ヘタすりゃ雨の中でクサリにぶら下がったりしなきゃならんのかとゲンナリしていたんですが、ラッキー。なぜなら、大キレットは大学1年と2年次の夏に同じコースで歩いていますが、どちらも雨の中だったハズ。あ。やっぱり何ひとつ覚えていなかったですけど。まあ、それよりは楽しめるというか、濡れてるクサリなんかチビっちゃうもん、ワシ(汁

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7:55、南岳小屋着。20分間の大休止を取って、さあ、取りかかろう。再び装備はドライ化して食糧パックも残り1ケ、水は2.5㍑くらい持っているから、ザックは15Kg弱と身軽になっています。
ところがカラダが快調ではない。左のアバラが痛むんです。というのもこの前々日、双六までの巻道で、何かの拍子に左手に持つストックのグリップ先端がワキ腹にめりこんだ。「うぐっ」。医科向け軟膏「インテバン」をヌリヌリしても、どんどん左アバラ下部の痛みが強くなってきたのです。ちなみに半月以上たった現在も、まだ少し痛い。折れてたらこんなレベルで済むハズはなかったろうし、いったい何なのだ。

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「大キレット」という場所は、その距離は1200㍍程度です。ただしその内容が、まず280㍍ほど崖を下り、ナイフリッジを越え、最後はガレガレの崖を350㍍くらい這い上がって北穂山頂に出る、というもの。槍の穂先よりは長くて厳しく、スリルもありますね。で、ココから下りがスタート。ストックはザックに括りつけました。

P1020699.jpg

これは下降途中でルートを見返した写真。白ペンキの○印や矢印が見えますね。どえらい傾斜ですが、下りだからラク。ともかく岩につまづかないように気をつけます。

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画像右上が最低コル。このとき、早くも反対方向からクサリをワシワシ登ってくるソロの男性に会いました。この日、逆方向へ進むヒトに会ったのは彼だけ。お互いに早立ちはトクってもんです。

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崖を下りきったところ。岩の堆積の向こうに「長谷川ピーク」、いま調べると(w そのピークの頂点から下りが、難所その1というワケです。いま振り返ると。その先、ガスに隠れた北穂高岳のピークへと崖登りが待っています。

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大キレットの最低コル、9:15着。ルートを振り返っています。中央が「獅子鼻」というピークで、そのスグ左から下ってきた。真正面から写真に写すと垂壁に見えちゃいますね(w

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このとき、一瞬だけ、これから進む方向のガスが切れました。北穂のピークの右、ガスがかかっているあたりが「滝谷」の岩場(のごく一部)。尾根左側がスッパリ切れ落ちているのが分かりますね。じつは右側も同様のスリリングなナイフエッジなんです。

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いま考えると、ガスが濃かったから高度感ビシバシな足元を見ずにすんだ、とも言えるナ(w これは長谷川ピーク前半を超えたところ、かと。ともかく、カラダがグラッときて瞬時に立て直す反射神経が衰えているのを自覚しているワタシ、前につまづくコトだけは全力で気をつけました。「足を上げろ。擦るな」。振り返ると、ある後続パーティが結構なスピードで追いついて来ています。

【追記:2010年1月】
大キレット越えの動画、いくつも「うp」されているコトを今さら発見。ただし岩稜を歩きながらの片手撮影で、ヨッパらいそうなヤツばっか(w いちばん穏便なものを貼りましょう。左右のキッパリ切れ落ち感は十分なのだが、登下降の高低差ってのは、スチール同様にイマイチ伝わらんものなんですねえ。

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進行方向に現れたコイツには、「え。なんじゃコレ」。不安定なスタンスで撮影をしています。ココが、すなわち長谷川ピークの核心部でした。遠近感があって分かりづらいでしょうが、このクサリ、ど太いもの。5㍍ほど先で左からリッジを乗り越えて右に移動し、クライムダウンしていきます。「ほひー。ケツがスースーするのう」。まあその。濡れていたり風が吹いていたら、こりゃ「オッカネー…」はず、今のワタシにとっては。

P1020725_20090819004441.jpg

それを下りきって、見返したところ。クライムダウンを始めた後続パーティ。彼らは女性も含めたキムチの国から来た登山ツアーのグループ、10名強です。在日ではなく、登山旅行のためにはるばる来日しているらしい。リッチだ。だって結構な費用のハズですよ。日本語の話せるアルパイン・ガイドが2名くらい、要所ではアンザイレンしてスタカットにしていた。よく見ると、客はオスプレーの今年モデル「アトモス50」など道具立てもいい。この北ア登山ツアー、近ごろ流行っているらしい。団塊ジジババの多さでもビックリしているワシには、これまたハードルの高い「最新ニッポン登山情勢」です(w 

メンドーだから直接的なコトのみ述べます。ワタシ、ともかく彼らに追いつかれるコトだけは避けたかった。小屋泊まり仕様だから、歩行ペースがワシよりは少し速い。しかし大人数だから悪場を突破するときは時間がかかる、すなわちいったん追い越されたら一団化しちまう。そりゃあ勘弁だ。何より五月蠅い。きゃつら、昨晩19時過ぎにもテン場の横まで出歩いてきてガアガア叫んでいたし。ましてマナーやモラルがとかくクイヒーな傍若無人っぷり、だかんな(要ご参照)。この旅で見かけたジャンキーチックな高校生なんかとは異次元レベルの怒りに苛まれるかもだ。
まあその。ワキ腹痛いわ両ヒザもシンドいわ、そんなワタシのバッド・コンディションでも踏ん張るモチベーションになってくれたコトには、感謝の意を捧げようか(w

P1020731.jpg

緊張する場所を越えて、「A沢のコル」という休憩適地は、10:15に通過。ソコから腐り気味の急な壁をガシガシ登ります。このルートは壁の弱点を右へ左へ巧みにつないでいて、感心できますね。しかしラクを出さぬよう、要注意。画像は登って来たほうを見下ろしていて、ガスに隠れた画像右上が長谷川ピーク。そして後続のキムチーズがA沢のコルに集結しています。
30年前、雨の大キレット越えのとき、皆でエスパースのフライシートをすっぽりかぶってレーションを喰ったというシーンは、おそらくこのコルだったワケでしょう。やはりフラッシュバックは無かったけれど。

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なんか陰険なムードのピナクルが現れましたよ。ラード的には、マント姿の怪人か。気分は「ローンブロゾー 」。

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盛りあがってるワシ(w このピナクルが、つまり「飛騨泣き」のスタート地点だったようです。クサリではなく、ぶっとい釘が出だしのホールドとして数本打ちこんである。ソレが無けりゃ登れないレベルです。それにしてもケツがスースー(汁 
様子は見えなかったものの、その核心部でキムチーズの女性客が落ちたらしい。短い叫びとガイドらしき男の「OK」という声が。ザイルで止めた、そんなムードでした。

【追記:2010年1月】
これはワタシの背後のピナクル基部、レディースがザイルにぶら下がった「飛騨泣き」の核心部を先に乗越したヒトが、後続を撮りおろした動画。なんかモッサリと登っているけれど、考えてみたら泣き言もいわずにクサリを攀じてくるオバサンは、断じて立派だ。そのゴチャゴチャくくり付けたザックには一言いいたいけど(w

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このあたりがナイフエッジのフィニッシュ・ワークかな。大キレット、いまもよく死者を出しているようですね。そんな記事には、たいてい滑落というコトバが使われますが、どちらかと言えば「転落」ではないかと。スリップダウンよりはコケて落ちる方が多いと思う。

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こんな岩壁にもコイワカガミが一所懸命に咲いています。

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悪場が終わると、あとは崖登りがガンガン続きます。再び空気が薄いコトを実感できるアルバイトが連発。それにしてもコレ、逆方向に進む(つまり北穂から最初の下り場面)ヒトはオッカネーだろうな。「獅子鼻」からの下降より急傾斜で、ガレガレで、クサリなどの補助手段も少ない、そんなムード。
北穂周辺の岩ってのは、腐っているのだ。もろいんです。今では滝谷で登攀禁止のアルパイン・ルートが多いらしい。ワタシもその昔、第1尾根だかドーム西壁だかで、手で叩いてOKと判断したガバ・ホールドが体重をかけようとしたときボッコリひと抱えも抜け落ちて、危うく「岩の墓場」の藻屑と消えかけるヤバい体験がありました。さらに腐り度が進行しているのかも。

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11:45、北穂高小屋着。はあ、くたびれた。ココもオーストラリア人っぽいギャルが売店に立っていました。キャンプの受付けをし、水を2㍑(400円)とカンビール(500円)を購入。テラスのテーブルでザックを整理していると、キムチーズがドヤドヤと上がって来ました。で、ワタシが座っていたベンチをメンズキムチが取っちゃうというステキな振る舞い。マッタク(w その後の対応と感想は、メンドーなので省きます。

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北穂のテン場も小屋から遠く、15分くらい下った所にあります。12:15着。またもや到着する直前に小雨が降り始める。マッタク(汁 ココも吹きさらし、風対策は入念にやらないと。小石が敷き詰められたこのサイトですが、注意ぶかく背中あたりの石をならせば浸水するコト無くじつは快適に寝られるんです。

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装備を片付けて、カンパイ。ちょっと周辺のガスが薄くなった。ガンバレガンバレ。

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素手で岩のエッジとかクサリを握りしめていたからマッカッカになったワタシの指。その後、10日間ほど、両手の指の皮がササクレて剥け続けました。ヤワになったもんだ。
そういえば、クライマーが1組、小屋のテラスに休憩していた。まあ、こんな天気の中で攀るヤツはいないでしょうが、テン場にもクライマーがいないんですよ。ワタシがココに到着したとき、テン場はカラ。「岩の殿堂」滝谷の喧騒も今は昔ってワケでしょうか。

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14時くらいから本格的な雨降りになりました。まあその。行動中ではなかったのが救いってモンか。風は吹かないしヒドイ状況ではない。相も変わらず「au」ケータイは電波が入らんが(w フライを打つ雨音の中、甲府のFM放送を聴いていたとき「ハタ!」とひらめいた。この雨水を集めよう。結局、600ccくらいプラティパスに汲みました。5分間ほど煮沸して、夕食用に使ったんだっけか。

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この旅で最後の山メシ。豚味噌ジャージャンぶっかけ五目ごはん、おじゃこ付きサラダとオニオン・スープ。食欲はやはりなく、カルパスは喰わず。アーリータイムズは最後の100ml弱を飲みきりました。ちょっとキモチよくなるくらいで終わる、毎夕、そんなレベル。高所ではサケが回りやすいから気をつけないといけませんが、次回の酒量は一日130ml平均に設定する他あるまい(w

メシを喰い終わったのが18時、くらいでしたか。ふと気づいた。外が静かだ。フライをめくると、おお。なんてこった。夕景色が展開しているではないですか。グッジョブ。

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いつの間にかテントが2張追加。皆、外にまろび出てきた。

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前穂北尾根がチラッと見えます。このときです、「お天気のツンデレ」という神の采配をワタシが実感したのは(w

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天気が良ければ滝谷の岩場、ドーム壁くらいは見える場所に行きたいと思っていたのだが、結局、ナニもできずでした。就寝は19時くらい。けっこう寒い。フル装備(+シュラフカバー+靴下+ベスト)で横になったが、それでも夜半、寒さで3度ほど目が覚めました。

バックパッキングCM:7
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コメント

南岳小屋の展望台から大キレットみんなで眺めて来ました!

あんな所、天幕装備のザックじゃ行けないよ~っと
みんなで言い合っておりました!お恥ずかしい限りです・・

それにしても、凄い!
やるときゃやるんですね~ラードさん。
尊敬いたします。
チャイ #-|2009/08/21(金) 16:48 [ 編集 ]

>チャイさん
穂先に登れるんだから、大丈夫、ココもイケますよ。

ワタシ?
ケツがスースー、ってのは、実話です(w
ラード #-|2009/08/21(金) 18:55 [ 編集 ]

はじめまして
いつも楽しく読ませていただいています。

http://uemat.blog33.fc2.com/blog-entry-390.html
この記事を読んで先日、自分も夏用で同じものを購入しました(ブラック)。
この山行では天場の標高差もあって最低気温がまちまちだったようですが、この日は3度程目が覚めてしまったのですね・・・。
自分はまだ実戦投入には至っていないのですが家で広げるとかなりペラペラなんですよね・・・。本当にダウン入ってるのか?というレベルです。保温力は学生時代使っていたホムセン化繊シュラフ(980円)と比べてどうか。

山行中これだけ写真を撮りながら進むのは大変だと思います。自分は山にカメラすら持って行かないもので、感心します。
続きを読むのを楽しみにしています。

追記
市川市在住でラードさんと近いのでとても親近感が湧いています。
ナハ #-|2009/08/21(金) 20:03 [ 編集 ]

脅かしたくないですが、脇腹めり込みは横隔膜を損傷すると真剣にやっかいです。軽い痛みが長期にわたり続き、それを無視し続けると、、その先はお医者さんに聞いて下さい。
亮介 #-|2009/08/21(金) 20:07 [ 編集 ]

>ナハさん
こんばんは。今後ともごひいきに。

このキャンプ地、海抜3100m近くあるワケです。日本で最高所のひとつ、だと思います。
そりゃ寒いかも(w

この山行で、他の夜は楽チンで寝られましたよ。
このへん、個人差があるハナシですから、なにごとも実践です。
まず「寝てみよ」、です。

ラード #-|2009/08/21(金) 22:07 [ 編集 ]

>亮介さん

む。マジですか。
むーん。整形外科とか行くべきですか。
とほほ。
ラード #-|2009/08/21(金) 22:08 [ 編集 ]
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#|2009/08/22(土) 17:33 [ 編集 ]
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