ラード・アラモード

アウトドア好きのオッサンです。山系バックパッキング、サバゲ、林道野宿ツーリング、好きなモノ、好きなコト、昔ばなし(w のんびりと、自分の興味をご紹介します。

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Author:ラード
千葉県在住
バイクはXR250「Baja」
クルマはE46「325i Touring」
メインアームは「SIG552 SEALS」


林道焚火野宿のバイク旅と
サバゲ、そして
バックパッキングの世界を愛する。
風流なオッサンとなるべく
奥義を研究する日々(w

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オトコの「ままごと」プロジェクト(18) ブレークスルー

2011/01/08(土) 23:59:41

ようやく新年イッパツ目の記事を書きあげました。
いやその。皆さん、本年も当ブログを、どぞ、ごひいきに。

さて、今回は珍しくもニュー・アイテムのご紹介です。
とはいえ買ったのは昨年末、なんだけどサ。「買っちゃったもんね」報告、なんてのだけでは自他ともにガマンできぬ当ブログであるからして、では、使ってみてどうか。コレについて、オジサンが敢然とチャレンジしてみましょう。

P1050303.jpg

手に入れたのは、オプティマスの「Crux Weekend HE Cook System」。キャニスター・ストーブの「クラックス」とヒート・エクスチェンジャー付きのアルミ製ソロ・クッカーのセットです。オフィシャルの商品紹介動画を見ていただくと、分かりやすいだろう。
それにしてもこの北欧美人、ピッタリ閉じたヒザと両手のたおやかな仕草がステキ。うむ。惚れた(w ついでにナニ喰ってんのか調べてみたら、こんなんだった。オプティマスの関連企業なのネ。美味そうなモノもあるが、えてしてビミョーです。ただし粉末の赤ワインだけは、恐る恐る試してみたいムード。

P1050306.jpg

このセット商品、じつは日本未発売なんです。数か月前、海外通販に初めてチャレンジしてコイツを買おうかどーしようかと悩んだワタシ。しかし、やっぱり「メンドくさい、送料も高い」と再びカンタンにあきらめた。そして年末、ぼんやりと「ヤフオク」を眺めていたときだった。そのあきらめたモノが出品されているコトに気づいたのだ。
再びウンウン悩んだ末に、月会費が生じるヤフー・プレミアム会員とやらに登録して入札、ほかにライバルなどおらず、その業者から送料込み約1まんえんにてゲットしたというワケです。

いやその。「今ごろヤフオク初体験かぁ?」なんつー嘲笑が四方八方から聞こえてきそうですが、いや、ホントなの。ナゼか知らん、この分野には異常にオクテなワタシなんである。海外通販はキヨミズれなかったけれど、しかし長年の課題「ネット・オークション」はようやく実現。さあ。コレがワタシの、ひとつめのブレークスルー(w

P1050308.jpg

「クラックス」、コレは定番のストーブですね。3年くらい前、定価の半値で投売り状態に入ったころに購入を検討したコトがありましたが、結局、「P-113」のバーゲンセールに流れたワタシ。

さて。誰もが認める「クラックス」の最大の特徴は、首がポッキリ折れてコンパクトに収納できるという、ガジェット感満載のギミックです。カッコいいよな。そんな機構付きだから首はわずかにガタつくが、今は気になるほどでもない。

P1050311.jpg

ところで、このストーブは悲しい過去を持っている。かつては「オプティマスNo.42クラックス」という名で売られていたんです。液燃系ストーブの名門が、初めてのキャニスター・ストーブをリリースしたと評判だった。そのときはわが国の「興栄工業」がコンペティションを勝ち抜いてOEMを請け負った。この会社、以前に「Zippo」ブランドのストーブなどを展開していたから、ご存知のヒトも多いでしょう。
それが、どんな理由があったのかは定かではないが、わりと早い時点で生産が打ち切られた。数年前に日本で投売りされたのは、この旧型というワケです。知人の溺愛っぽい記事を見ると、この銀いろのほうが刻印ビシバシってのも相まって、カッコ良く思えてしまう。

さて、日本では未発売の現行モデルは、コーポレート・カラーとして浸透させたいらしいミドリ色が少しウザいけれど、フツーには手に入れられないステータスってのはキモチいい(w ゴトクのカタチやストーブ基部の造形が旧型とは変わっていますが、重量は88gと、新旧でほぼ変わりナシ。

P1050315.jpg


コチラは、アルミにハードアノダイズド加工を施されたクッカー。容量は900mlで、ソロ・クッカーの定番サイズ。ストレスなく棒ラーメンを作れる、ワタシにとっては4ケ目の900ナベです。
まずは、ハンドルにシリコン・チューブが巻いてあるのをホメておこう。そしてケツの部分に、特徴的な「ヒート・エクスチェンジャー(=HE)」という名の集熱用ヒダヒダ装置が溶接されている。コレが、「ジェットボイル」から始まった21世紀のナベカマ技術革新ってヤツだね。今まではソコまでの高機能グッズなど不要!と切って捨てていたコイツをゲットしたってコトが、ワタシのふたつめのブレークスルーと言えましょう。

いやその。ホントはこのクッカーのみゲットできれば、それで良かったんですが。しかし現在のわが国では、ナゼか知らん、この「HE」がついたクッカー単品を店頭で売っていない。海外通販では、オプティマスのコレ(29米ドル)とかプリムスの同様のクッカーも、数種類のサイズでラインナップしてるってのにネ。

P1050316.jpg

「HE」装置のメリットとは、ストーブの火力をより良くクッカーに伝えること。ひとことで言えば、湯沸しが早くできる。湯が早く沸くってコトは燃料消費が少なくなり、つまりガス・キャニスターを2ケ持っていく山行が1ケで済むから軽くなるってワケです。
ただしこのクッカーはアルミ製。よってワタシが浪費の果てに辿りついた軽量なチタン・クッカーと比べると、2倍の重さになってしまう。そしてまた、買い揃えたコンポーネンツをお蔵入りにさせるコトでもあり、はてさて、ここらへんをどう考えるか。

じつは「はじめてのヤフオク」のとき、最初にウダウダ悩んでいたブツはトランギアの「ストームクッカー」だったのです。日本未発売のセットがお買い得だった。そしてアレは火器としてのカテゴリーが異なるコトから、わがナベカマ現行ラインナップと、たいしてカブることなくツブシが利くと考えたからだ。自宅の食卓で「おでん」とかもできるしサ。実際には、ソイツはウダウダ悩んでいる間に誰かに落札されてしまったワケだが。まあその。そのときの悔しさをバネに、このオプティマスに注力したようなモンなのです(w

P1050337.jpg

ワタシの近代ガス・ストーブ3種。左から、プリムス「P-113」、今回の「クラックス」、バーナーヘッドの色が変わっているのは点火実験後に撮影したから。そしてスノーピークの「ギガパワー地チタン」。「P-113」のみオート・イグナイター付きだが、買って9ケ月後に壊れた。そして取り外そうとしたら極小のネジをナメてしまってそのまま、という(w こういうトコロがプリムスは信頼できないと考えるワタシです。

P1050325.jpg

点火してみる。それぞれの特徴がよく分かる写真ですね。「P-113」は76g(イグナイター込み)、ストレートに伸びる炎が印象的。ゴトクが3本の上にサイズが小さいから、どのサイズのナベを置くときにも注意を要するのはメンドくさい。火力調節ツマミが小さくて、トロ火に絞るにはワザが要る。最高出力は2,300kcal/h。ガス消費量は150g/hと、なかなかの低燃費だ。標準サイズの230ガス・キャニスターで燃焼時間は約90分。コレは3年前くらいに生産が終了していて、短所であるゴトクを折りたたみ式のデカい3本のモノに改良した「P-114」が現行モデル。

かたや「クラックス」は88g。バーナーヘッドがデカいってのは、メリットとなるのだろうか。コレも3本ゴトクだがサイズが大きいのは美点。火力の微調整は楽勝だが、ナゼかコイツのみ、ガス・キャニスターを抜き差しするときに漏れるガスの量が多い。そういう仕様なのだろうが、周りが臭くなるのが少しムカつく。最高出力は3,000kcal/h。ガス消費量については説明ナシ。設計が10年前くらいと古く(火力の大きさを誇った時代だった)、けっこう大食いのハズです。長旅に持って行く前には一回キッチリ計測しとかないとイカン。

右の「地チタン」は74g。バーナーヘッドとゴトクがチタン製だから、ステンレスのベーシック・モデルより14gも軽い。さらに使用後に冷えるのが早いのも、撤収時にはメリットとなる。ゴトクが4本でソコソコ大きいから、ナベを乗せるときと調理中の安心感はバツグンです。極トロ火も楽勝。ボンボリのような丸っこいカタチで火が伸びるから、「HE」のクッカーに効果があるのではと思った。最高出力は2,500kcal/h。ガス消費量については標準の230ガス・キャニスターで「約85分の燃焼時間」とだけ表示されるが、ワタシの夏山での実体験では約100分間も使えるという好成績だったコトは、特筆しておこう。「地」ストーブは、基本設計が15年くらい前と古い。そしてこのチタン製のみが生産終了になっていて、もう手に入らない。そういえば、「PEAKS」誌だったかに載っていた「地」の開発秘話が、なかなか感動的だった。一から火器を創作していく苦労譚ですね。いやその。立ち読みしたんですけどね(w 

P1050318.jpg

各ストーブのゴトクと「HE」クッカーの底面の相性について、検証してみた。コレは「クラックス」。底面よりゴトク先端がハミ出しているから、3本であっても上から覗いて「センター」を探りやすい。

P1050322.jpg

コレは問題児、「P-113」。煮えくりかえったクッカーを再び置くときなどは緊張を伴う。

P1050319.jpg

安心の「地チタン」。

P1050336.jpg

それではと、沸騰時間を比較する検証をおっぱじめる。「HE」なんて、そんなにスゴイのかネ?と疑っていたワシ、実際、段違いの性能にビックリさせられたの巻。

ストーブは上記の3種。そして、クッカーも3種類を試してみよう。エバニューの「チタン深型セラミック」、ユニフレームの「ツアラーライト」、そしてオプティマス「HE」だ。3ケとも同容量のナベですが、チタン、アルミ、アルミ+HEという素材の違いがある。これらは、タイムにどう作用するのだろう。
ちなみに「ツアラーライト」は、炊飯上手を謳った平型の厚手アルミ製だから、熱伝導の良さという点でフツーのアルミ・クッカー(スノピの「トレック900」とか)よりタイムは早そうに思える。まあしかし、コレらはワタシが近ごろ愛用しているグッズたちなのだから、これでイイ。気にしないでいただきたい(w

P1050329.jpg

実験の条件は、こんなところ。
・時期は正月、自宅キッチンにて、室温20℃くらい。
・450cc(スノピのカップ一杯)の水道水を沸騰させる。
・これは山で汁気が多めのラーメンを作る分量です。
・レギュラー仕様のガスを使用。
・フタはしない。
・ストーブは全開。
・画像のように、気泡がボッコリ出てきた時点までを計測。
・使ったクッカーには水を張り、キッチリ冷ましてから次回に臨む。
・よって「HE」クッカーのヒダヒダ部分がウェット状態でのスタートとなる。

さて、その結果は…。

P1050328.jpg

・クラックス×HE     =1:46
・クラックス×チタン    =2:48
・クラックス×ツアラーライト=2:27

・まずは、「クラックス×HE」の抜群のタイムに驚くべし。唯一の1分台だ。
・火力が強いから当然かも知れないが、やはり「HE」の効果はスゴイ。
・合わせて、バーナーヘッドの大きさとHEの位置関係が良好なのかも。
・最初の「HE」のタイムは、さらに10秒ほど早かった。が、ナベ底部分を濡らしてリトライした。
・今までは気にもならなかったこんなコトだが(w む。新たなトビラを開けてしまったのか。
・チタンは「HE」にプラス1分か。ものすごく燃料をムダにしているムード。

P1050330.jpg

・P-113×HE     =2:20
・P-113×チタン    =3:30
・P-113×ツアラーライト=2:49

・ちょっとビックリしたのが、火力の小さいコイツの高性能。
・「ジェットボイル」と同様に、細く直上する火は「HE」装置と相性がイイのかも。
・「HE」の出っ張りによってナベ底面と距離が開き、火力がより適正に伝えられている、のかも。
・ただしコイツと「ツアラーライト」の組み合わせでは、山に行きたくないです(w
・チタン製のナベ、コゲつきやすいだけでなく、湯沸かしも苦手だってコトが赤裸々に判明。

P1050334-1.jpg

・地チタン×HE      =2:57
・地チタン×チタン     =4:05
・地チタン×ツアラーライト =3:03

・さらにビックリさせられたのが、愛用してきた「地チタン」のダメっぷり(汁
・「ツアラーライト」との相性だけはイイが、いったいナニがどう悪いのか。
・とくに、愛用してきたチタンクッカーとの組み合わせが最下位だという事実は、イヤハヤだ。
・火の出かたが「ボンボリ」みたいなカタチなのが、火勢をロスしているのだろうか。

P1050360.jpg

総論としては、ですね。
・「地チタン」は好みのストーブだったのだが、これで主役の座は追われた(汁 軽量化を志向するワタシの夏山バックパッキングでは、今後は「クラックス」と「HE」の組み合わせで臨むコトになりそうです。
・また、きちんとフタをして寒冷時用のハイパワー・ガスを使ったら、さらに沸騰させる時間は短縮できるハズ。
・ただし、あまりやりすぎると、こんなメンドクセー状態になるやも知れんコトは、覚えておくべきか。ま、コイツは悪意を持ってカラ焚きしていると思われる(クッカー上部を写さないようにしている)が。
・ところで「クラックス+HE」と同じジャンルに、強力な先行ライバルとしてプリムスの「イータ・エクスプレス」があります。風防がビルトインされたスタイリッシュな製品なのだが、このストーブについては「クラックス」みたいに単品で使える「色気」がイマイチ感じられない。まあ、ビンボーくさく使い回せるモノ選びってのを、今回は重視したとも言えて(w
・焚火野宿のような山行には「ツアラーライト」クッカーを持って行くから、そのときは「地チタン」でも何のモンダイもない。今後はこの結果を元に使い分けていこう。
・クラックスとHEの組み合わせが「湯沸かしが素早い」ってのは確かですが、そのぶん、ワタシの今までの組み合わせと比較して120g近くも重くなっているから、いくらガスの消費を少なくしても、改めて眺めたら結局は総重量が変わっちゃいなかった、そんなコトになるかも知れませんね。
・ふむ。つーか、「HE」と相性の良い「P-114サクラ」(ゴトクと火力調節ツマミがデカく進化した)を買えば、省燃費性および軽量性の点でもサイコーなんじゃね?なんてアイデアが浮かんだぜ。いやその。イカンイカン(w
・面白いもので、同じコトを考える同じようなヒトが、いました(w いや、面白いワ、このブログ。

P1050339.jpg

特異なギミックとして有名な、コレがキャニスターの窪みに収まってしまう「クラックス」の図。まあ、ワタシはこの収納袋(20g)なんか使わずに軍手(17g)にくるむ。

P1050342.jpg

・軽量化志向のバックパッキングでの調理関連セット、今後は、こんなラインナップになりそうだ。
・クラックス+HE900の他に、650+450FD+シェラカップ+皿フタ(すべてチタン)。
・このセットの総重量は、448g(メッシュ袋と軍手片方、輪ゴムも含む)。
・「HE」のブサイクなフタ兼カップ(81gもある)なんか使わない。
・その代わりの「FGS」のチタン製フタ、33g。すべてのカップに使いまわせるから便利。
・HEのポットのみの目方は、209g。
・チタンセラミックの650チタン400FDは、ピッタリと「HE」の中に収納できる。
・650(87g)は、「HE」で煮た麺をコレに予め入れておいたスープと共に喰おうかと。
・「HE」はコーヒー用の湯も沸かすから、余計なアブラ分をつけたくないからです。
・でも、この小さい650でラーメンは喰えるのだろうか。みみっちくないか(w 
・その代わりに、長らく鬼っ子状態のスノピ「チタンTREK700」(93g)でも使おうか。
・その場合、400FDはインストールできない。別に450のチタンカップを買わねば!
・あるいは、「GSI」のネスティング・ボウルあたりでも物色してみようか。
・「HE」のヒダヒダはエッジが立っていて、ザックの中でいろいろと傷つけそうだから。
・その点、いちばん下側(=外側)にプラ製のカップをかぶせれば、安全だもんね。

やや。またまた浪費方面にアタマが向いている。
ソコだけはブレークスルーしちゃダメ、なのだ(汁

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