ラード・アラモード

アウトドア好きのオッサンです。山系バックパッキング、サバゲ、林道野宿ツーリング、好きなモノ、好きなコト、昔ばなし(w のんびりと、自分の興味をご紹介します。

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Author:ラード
千葉県在住
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林道焚火野宿のバイク旅と
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バックパッキングの世界を愛する。
風流なオッサンとなるべく
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豪雪の記憶は生きつづける (シリーズその6)

2006/03/14(火) 19:15:13

地吹雪に苦しめられた翌朝、雪洞の外に這い出して見た光景、それは

 ド ピ ー カ ン 、 だったのだ(w

しかし意表を突かれたね。無風にして快晴。お空はマッツァオに晴れ渡り、その下をヘリが何機かバタバタと五月蠅く旋回している。「ZK」パーティを捜しているのだろう。ただちに撤収して激闘の野営地を後にした。

20060314191232.jpg

ちなみに「K高専」の連中も無事に生きのびていた。たしか、つぶれたテントを何とか工夫して再生させたとか聞いたような。下山後、部室宛てにカンタンなお礼のハガキが一葉とどいた。今でも思う。彼らはワシらが同じ場所に居なかったら、果たして生還できたかどうか。先生を含めて、あのビビリようだったワケだから何もできずに凍ってしまったかもしれない。今でもわからん(汁 

ただしガンガンと叱咤激励して前を見つめた行動をうながし続けたのは、ワシらだったのは事実。まあ、他にやりようがあったかのも知れないが、ホントは自分たちだって怖かったんだ。余裕など無かった。ヤツらも今では40歳を超えた中年になっているワケだが、あれからも山登りを続けたんだろうか。「豪雪」とか「遭難」とかニュースで見聞きすると、あのときの光景を思い浮かべるのだろうか。

周辺の様子は、まるでキツネに化かされたようだった。あれほど苦しめられたドカ雪は尾根上からきれいさっぱり消え失せて、ハイマツまで露出している。初日と比べても積雪は少ない。しまった雪面にアイゼンがキコキコ効いて散歩気分で下山できた。

ワシらの初日の幕営地だった「第2ケルン」には「ZK」のテントの残骸が散乱していた。暴風によって本体はベリベリに破れ果てており、中にあった装備たちが広範囲に雪面に飛散している。遭難死を実感する光景だ。上空のヘリが1機ワシらに近づいてきて、何か包みを投げ落とした。通信文が入っている。朝日新聞社だ。「おまいらはZK高校パーティか? 正しいならこのポーズをキメよ」と、頭上に両手でマル、のイラストが書いてある。「違う場合って、どーすんだ?」「アサヒも、しかしアタマわりーよナ」。ワシら4名は空に向かってウルトラマンのスペシウム光線発射ポーズを連発したもんだ。

食料とスキー装備をデポした「薬大ヒュッテ」横のテントを捜索する前に、地元テレビ局のインタビューを受けた。もちろん消えたパーティの消息に関する質問だったのだが、しかしワシらは消えたテントが気がかりで気もそぞろ。なぜならデポ・テントを張ったあたりは相当な雪の吹きだまりになっている。ハラペコなワシらの食糧がたんまり置いてあるテントなのだ。いったいドレくらい雪の下に沈んでしまったのだろう。
「ヒュッテのアソコの窓がコレくらいの角度でコレくらいの距離で見えた、よな? 深さは5mくらい、かな」なーんて推理しつつ、アリの巣をこさえるようにトンネルを掘り始めた。初日にテントを発見できなかった場合に備えて、雪洞にもなる仕様で切削していったワケだ。たしか2時間くらいでテントを見つけた。ポールは一部が折れていたが、吹きだまりの雪の下でけなげに立ち上がって蘇生したという(w

この日は、たしか1980年の「晦日」だった。数日ぶりにまともなメシ、すなわち水たき鍋と銀シャリをたらふく喰って夢見心地になったっけ。

その後は引きつづき数日間をゲレンデスキーに費やしたが、「サンパチ」以来となる「ゴーロク豪雪」の威力たるや凄まじく、このスキーに合流する予定だったあるOBは列車が動かずに敗退したり、やっぱりテント周辺の雪かきをひと晩に4回出動したり。帰途の大糸線では列車の窓の高さをラクに超える積雪(電車の幅ギリギリだけ除雪をしてある。つまり窓の外が真っ暗w)に驚嘆したり。

「生き抜くことは冒険だよ」。故・長谷川恒男







「ZK高校」の遭難は、その後、大事件に発展していった。

ワタシの感想は…、難しいですね。
逝ってしまった全員に同情はする。何をしようとしていたのか理解に苦しむが、初日に彼らと会話したかは覚えていないが、身近な場所で一日を過ごした者としてシンパシーは感じる。しかし山をなめるなと断言したい。ただし、山での死はヒロイックで悪くないと当時は思っていたのは事実。この程度で死ぬもんかとムキになっていたのも事実。生還できて周囲に自慢していたバカっぷりも、これまた事実(汁

遺体は、この半年後(こうした状況では雪解けとともに発見されるコトが多い)に全員を見つけたそうだが、遺族の親たちが起こした裁判が泥沼状態となり、学園自体も存亡の危機に陥ってしまったようだ。

これらのコトは本多勝一氏の「リーダーは何をしていたか」(朝日文庫)に詳しい。その書評ブログ。
http://blog.livedoor.jp/up_down_go_go/archives/106813.html

学校側の(当時を振り返った)記録。
http://www.zushi-kaisei.ac.jp/history/100history/100story/100story7.html


【追記:2010年1月28日】

八方尾根_GoogleMap
※GoogleMapより転載

久しぶりに追記しよう。ネットをあさっていたら、ありがたい資料を発見。参考とさせていただきます。
あの豪雪のとき、ほぼ同じエリアといえる爺ケ岳の南尾根で同じように苦闘していた静岡大・山岳部員の記録ノートです。
ワタシと同い年なのかな。新聞キリヌキの、そのときの天気図が貼られている。この標本のような冬型気圧配置にビビるべし(汁 地吹雪だった29日の等圧線の混み具合が見られぬのは、たしかにちょっと残念です。

この記録を元に、ワシら4名の山行スケジュールを照らし合わせてみた。
あらためて記すと、こうなる。

・12月24日の夜行でデッパツ。
・25日、薬大ヒュッテにデポ後、第2ケルンまで。無風、小雪。ラッセルはワカン装着して「くるぶし」程度。
・26日、単独でラッセル(腰下レベル?)を続け、下の樺あたり(?)まで。降雪、無風。訓練として雪洞を掘って寝る。
・27日、ドカ雪、無風。撤退開始。ラッセルは下りで腰から胸。夜半、テントの雪かき3回。
・28日、ドカ雪、無風。500㍍しか下れなかった日。下痢で悶絶。ラッセル、アタマ超え。
・29日、地吹雪。沈殿。テント破損し、午後から雪洞を掘ってソコで寝る。
・30日、快晴、無風。薬大ヒュッテ・デポに下る。直したテントに寝る。
・その後、1月2日だか3日くらいまで、ゲレンデスキー。幕営場所は、変えたかも知れない。


元「山ヤ」の体験談TB:0CM:4
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コメント

お疲れ様でした。
書き難い部分もあったでしょう。
堪能いたしました。
ありがとうございます。

しかしあのテントにプラス9人ですか。
うーむ。(^^;
山をやる気はないけど雪洞掘る練習はしておこうかなあ。
生き残る為に。
ぎんなん #X.Av9vec|2006/03/14(火) 20:31 [ 編集 ]

いやー、最後に考えさせられる名文ですね。
むむ、何ともコメントしづらいんだけど、心に残ります。文才ですな。

歴史に残らなくてもワタシゃ地道に千葉県内を歩くか(^^;
ぼうず #mQop/nM.|2006/03/14(火) 21:23 [ 編集 ]

うむ、読み応えがありましたな。急かした甲斐があったというものです。
そんな経験をした人がねぇ、いまではあんなうわぁおまわりさんごめんなさあjあqwせdrftgyふじこlp;@内
なま #GCA3nAmE|2006/03/14(火) 21:24 [ 編集 ]
どもども。
ご好評いただきまして何よりです。
いやはや、これで来週末は安心して野宿に参加できますね(w

ある意味ホントーの恥部だったのは「K高専」の連中をシカトして自分たちだけの雪洞を掘ったことなんですけどね。しかしながらヤシラのパラサイトぶりはスゴかったからなあ。

シゴトもラクになりましたし、ちょっと創作意欲が高まっているんですよ。書くぜ?(w
ラード #-|2006/03/14(火) 22:38 [ 編集 ]
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